洗面所を使いやすくするにはと考えた時、洗面所は何をする所かを先ず考えてみましょう。日本は狭小住宅だからなのか、使い勝手なのかわかりませんが洗面所(歯を磨き顔を洗う場所)兼、洗濯をする所兼、脱衣場(お風呂への出入りの導線)と大活躍の場所です。大活躍と言うか私はなぜみんな一緒なんだ・・・と常日頃思っています。
今の家が建ったのは私が13才の頃です。体の成長も心の成長も著しい時期、そして反抗期の時期でもあります。ざっくばらんな家族のイメージだと気にならないのかもしれませんが私は自分がお風呂に入っているときに洗面所に家族が入って来ることも嫌でした。
大体お風呂場と洗面所の境の扉は半透明ですよね。それにとても抵抗があったのです。家族とは言え入浴中は入って欲しくないというのが本音です。また入っているにも関わらずガラっと戸を開けられ「あら入っていたの?」的な場面も苦手でした。開ける前に聞こうよって思います。ですからもし仮に自分が家を建てる事があるなら脱衣場・洗面所・洗濯場を小さくとも分けたいと思っています。
なんでいきなり昔の話と洗面所について述べているのか?と思いました?そうなのです!洗面所とは各部屋やキッチンの様に6畳や8畳もある訳でなく小さなスペースなのです。なのに洗面所(歯を磨き顔を洗う場所)兼、洗濯をする所兼、脱衣場(お風呂への出入りの導線)とそこでする作業は面積から言うとキャパ以上の活躍をしているわけです。
スポンサードリンク
大活躍の洗面所に押入れ・物入れはありますか?
我が家には洗面所に押入れの様な収納スペースはありません・・・・水回りが重なり合う場所が故に湿気の面からあまりつけないのでしょうか。それか洗面所に収納場所がないことが建築での『あたりまえ』過ぎる事で誰も疑問に思ってないのでしょうか。
ある収納と言えば洗面台の下のみ。その洗面台下の収納は真ん中に配管のパイプ付です(笑)以前はそこにタオルから洗濯洗剤等がぎっしり詰め込んでありました。家事を引き継ぎ洗面所の収納で先ず目を付けたのは洗濯機と洗面台の微妙な隙間です。ここに棚があれば洗濯洗剤は洗面台下から出せ、収納が楽になると思いました。
今は便利な世の中でちゃんと隙間の採寸をすれば、ネットなどで隙間収納棚を見つける事が出来ます。自分の欲しい寸法でカスタマイズも可能です。
空いている隙間は埋めて活用することをおすすめします。
ここで1ポイントはもし可能ならキャスター付かあまり重さのない背も高くない物を選んでみてください。きっちり埋め込んでしまうのではなく動きが自由な方が理想的です。何故なら横にある洗濯機も洗面台にも寿命があるからです。きっちりしているほうがと作り付けにしてしまうと次に洗濯機・洗面台交換の時に入るものが限定されてしまいます。程よいきっちりさがおすすめです。
この広いと言えない洗面所の導線を見る
我が家は向かって左に洗濯機、真ん中に30㎝弱のキャスター付2段棚、右側に洗面台です。この洗濯機は家を建ててから既に3台目、洗面台も2台目です。
それまでは脱いだ服を入れる洗濯かごは床もしくは洗濯機に乗せられていました。しかし床にあるのはあまり片付いてみえませんし、洗濯機に乗せられている時などはそのカゴにハンガーが無造作に入れられ脱いだ服をカゴをどかしてから洗濯機に放り込む・・・この作業が苦痛でした。
なので間に棚を入れた時に導線を動かしました。間にある棚の一番上に洗濯かごを置く。それだけで床に置かれていたカゴが床から無くなったのでスッキリしました。次に洗面台下に押し込まれていた洗濯洗剤をこの棚の真ん中に収納しました。
洗濯をする→かがむ→扉を開けて洗剤を取る→洗剤を入れる→またかがみ洗剤をしまう。と書きだしてもイライラする一連の行動を洗濯をする→少し屈んで洗剤を取る→洗剤投入→サッとしまうと下まで屈まなくていい動きになりました。そしてゴミ箱すら置いてなかった洗面所でしたので、この棚にゴミ箱を置きました。とても快適です。
顔を洗ってタオルで拭いて洗濯かごへ、服を脱いで浴室への導線も真ん中の棚にあるカゴのお蔭でスムーズになりました。
洗濯を干すという作業
改善前は洗濯ものをカゴに移し干す場所へ行き屈んでは干すの繰り返しでした。屈むのが嫌なのでこの動きを屈まずにしたいと考えました。そしてなんでわざわざ干す場所まで移動して干すのかと思い、干す作業を洗面所で行えばいいのではないかと思いついたのです。
しかしながら手狭で収納スペースのない洗面所どこに干すの?と思いますよね!隙間には棚を入れました。床には置きたくないそれならば後は『上』です!先ほどからデメリットとして挙げている『狭い』がここでは狭いが故に、100円ショップのグッツで快適になります。それは【突っ張り棒】です。洗面所の扉の上に離して2本突っ張り棒を取り付けました。そこはハンガーの収納場所ともなります。
1、 洗濯ものを取る
2、 ハンガーを取る
3、 ハンガーに掛ける
4、 突っ張り棒に掛ける
と言った具合に洗濯ものを干していきます。そして干し終わったらまとめて干す場所へ持って行きます。夏場などは外に干す機会も多いですよね。一機に持って行き一機に干すことは何と「日焼け対策」にもなりますので一石二鳥です!お得なことは大歓迎です。
この突っ張り棒は他にもバスタオルを掛けたり、洗面所の掃除の際バスマットを掛けたりもできるのでかなり大活躍しますよ。ハンガーの収納、洗濯ものかけ諸々とまだまだアイディア次第で使えます。
使ってみて使い勝手を改める
かなり使いやすくなった洗面所ですがタオル類の収納がイマイチしっくり来ませんでした。洗面台の下に3回折って畳んだタオルを積み重ねてある状態・・・たたんでしまう時上に乗せているのを見て「これはいかん!!」と思ったのです。これじゃぁ毎回同じタオルだけを使う頻度が増していると。
人は面倒なことはなるべく避けたいですよね・・・屈んで扉を開けて前に畳んだものをどかして奥に新しく畳んだものをしまう。完璧にやり続けることが出来そうにないので私は早々にその収納を諦めて別の手を考えました。
さて先ほど隙間使用済み・床は置きたくない・上に突っ張り棒とここまで出尽くしましたがまだありました!それは洗濯機の上の空間です。この空間の活用は市販のものでもたくさん出ていますよね、それらを取り付けタオル類を【見せる収納】に変えました。しかし私の場合は市販のものは買わずに家に合ったスノコ4枚を再利用です。二枚は横板二枚は棚板にして簡単に麻紐で止めるだけ。強度が心配な場合は結束バンドもいいですよ。
見た目の木なのでナチュラル感があり麻紐もいい感じに可愛く見えます。タオル類を見せる収納で外に出したので、洗面台下に余裕が出しました。そこに毎日は使わない洗剤類を収納し、以前は置くスペースがなかったバスマット類も本来使う場所である洗面所に収納することができかなり動きがスムーズになりました。。
仕上げは洗面台の棚に注目
ここまで使うものの移動と収納、棚の追加方法をお話してきましたが最後は見た目にもスッキリ見せるために歯ブラシやヘアブラシそして洗顔整髪料などの整理をしましょう。
これは見せる収納にするか隠す収納にするかによりますが、歯磨き類は毎日数回使用するものなので苦痛にならないように見せる方向をおすすめします。
鏡に吸盤で付けるタイプのものやスタンドタイプと色々種類もありますので素敵なものをお選びください。ヘアケアやスキンケア類はカゴ類にまとめるのもいいですし、綺麗に並べてあれば散らかって見える事もないので洗面台に既存でついている棚を有効活用してください。
そして1つ盲点はヘアブラシです。これ実はガッカリしてしまう点があります。それは抜けた髪の毛の処理です。大変かもしれませんがこまめにブラシを綺麗にするとより一層洗面所は片付き素敵な空間へとなるでしょう。
いかがでしたか?洗面所って意外と奥が深い場所ですよね。とっても働き者の場所の1つかもしれませんね。朝顔を洗い夜一日の疲れを取るためのお風呂に入る導線の空間。是非この機会に洗面所の収納に目を向けてみてください。
洗面所は色々な導線のつまったハードスポット。収納場所がない時は余床を使わず上を活用しよう。
スポンサーリンク