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生徒、保護者、先生が作る三角関係

これまで見てきた生徒、他の先生方のお話などをお聞きすると、保護者とのコミュニケーションがきちっととれている生徒は長くピアノを続け、上達に繋がっているということがわかりました。親がどこまで子どもの練習やレッスンに関わるか程度の差はあるにせよ、その努力を認め応援するということは、子どもにとても大きな勇気を与えます。

ピアノのレッスンだけと思わずに、その生徒の成長過程に存在する大人として、先生も接していかなければなりません。そのためには、その家庭を知り教育方針を知り、保護者と先生、二組の大人が協力していくことは当然です。

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親は子どもをよく見る


最近は共働きの家庭も増え、家に帰るのは子どもが寝る前、土日しか一緒に過ごせない、というお母さんもいらっしゃると聞きます。忙しい中でも上手に子どもと接している方もいらっしゃれば、自分のキャリアや責任にとらわれて本来の母親としての仕事を全うできていない方もいらっしゃいます。

様々な事情がありますしお考えもありますから全てを否定などできませんが、少ない時間だからこそ、工夫一つで関わる深さは変わってくると思います。私は子どもが帰ってくる時間に出勤し、寝てしまった頃に帰ってくる日もあるのですが、そういう日は必ずノートにお手紙を書いておくようにしています。たまにお返事が書いてあると嬉しくなります。その日の出来事がよっぽどおもしろかったのだろうと、理解できるからです。

一緒に過ごす時間を作り会話をする

例えば、朝食は必ず家族全員でとってみてはどうでしょう。朝食でなくても夕食でも、日曜日のランチでも。我が家の場合は毎日朝食の時間は家族全員が揃っているので、自然とそれが家族でいろいろな情報を交換する時間となりました。

食事のとり方でも成長を感じますし、兄妹の様子を見るのも楽しいですし、一日が明るく始められてとても気持ちよくなります。たまに、登校時間が迫ってバタバタとイライラが混じってしまう時もありますが。

子どもに聞きたいこと、気になる事をさり気なく聞ける

子どもが親にいろいろなことを話したいのは当然ですし、親も子どもに聞きたいことが山ほどあるのは当然だと思います。だからといって、子どもの顔を見るたびに「あれはどうした?」「学校はどうなの?」「ピアノしたの?」などと問い詰めてしまうと、シャッターを降ろされてしまいますから、そこはゆっくりタイミングを見計らってお話できるといいと思います。

子どもながら機嫌の悪い時もありますからね。そして、子どもが話すことに対しては顔を見て聞いてあげること、一つ二つ質問を返すくらいで聞いてあげると、(お話を聞いてくれてるな)(おもしろさが伝わったな)と子どもの心は満足しますから落ち着きます。

先生は生徒と親のバランスをとる

先生はレッスンの様子から子どもの心の状態を知ることができます。それをしない先生はいないと思います。そして少しいつもと違った雰囲気だったり、練習不足が続いたりすると(難しかったのかな?)(ピアノが楽しくなくなってきてるのかな?)(学校で、お家で何かあったのかな?)などと心配になります。そこで必要になってくるのが保護者からの情報です。

『実は学校でクラブが始まって帰りが遅くなり、なかなか練習できない』だったり、『来る前にケンカしちゃって。。』だったり原因が分かれば先生も対応していけます。子どもをよく見る大人と子どもに伝えたい大人が一人の子どもを導けるのです。

親と子の板挟みになってしまう時も

親の主張と子どもの主張が全く違っている時があります。親子ですから会話もヒートアップしていき何を言いたいのか伝わらなくなってしまいます。ピアノに関係していることでもしていないことでも、レッスンを受ける子どもの心は乱れていますから、話を聞くしかありません。冷静に両者の意見を聞いて本心を知り、子どもも親も納得させてあげるというのも、先生の役割かもしれません。

子どもの持つ力を親にわかってもらう

「うちの子なんて!とんでもない」「うちの子にできるんですか?」など否定的な言葉を平気で子どもの目の前で言ってしまうのは、日本人ならではなのかもしれません。本人は謙遜で言っているだけのつもりでも、子どもにとっては一番信用している人に裏切られた気持ちになり、悲しくなります。生徒の力や状況、レッスンでの様子などを正しく理解してもらえるよう、先生は努力しなければなりません。

まとめ


【子ども】と呼ばれる時期の経験は【大人】へ必ずつながります。どんな【大人】になるかはその時に関わった大人の言葉や行動で左右されるものなのではないかと思います。大切なこの【子ども】の時期に関わる大人として、責任を持って接しなければならないでしょう。自分の忙しさを伝えてしまい、遠慮する子どもにさせてしまったり、子どものチャレンジを叶えてあげられなかったり、大人にとってはただの【今】であっても、子どもにとっては特別な【今】なのです。

この子のために、と関わる大人がみな同じ方向を向いて、言葉をかけてあげれば必ず子どもたちは満足し納得して育ちます。日本語には同じ意味でも、様々な言い方を持っています。その場にその子にふさわしい言葉をかけられるよう、私たち大人は考えなければなりません。そして、先生と親が底辺を築き、その上に子どもが立ち上がれるようなキレイな三角形を作っていけると、きっとそれは崩れていかないでしょう。

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