洗濯機の防水パンの役割と必要性の有無

洗濯機の下にある防水パン。見たことある人も多いと思いますが何のためにあるのか知っていますか？昔はどこの家にも必ずありましたがあれって必要なのでしょうか？

当たり前のようにありますがその役割や必要性を知っている人は多くはないと思います。

引っ越しや住宅購入を考えている人は防水パンが必要なのか迷っている人もいると思います。今防水パンがない人も必要なのか気にしている人もいるでしょう。

今回は防水パンの役割と必要性について紹介していきます。

防水パンは何のためにあるのか？

防水パンは実は色んな理由で設置されています。ここではひとつずつ理由とその必要性について紹介していきます。

結露水対策

洗濯機の種類にもよりますがだいたいの洗濯機には底辺部や内部に金属部分があります。設置されている環境によってはその金属部分に結露が発生します。その結露水を受け止めるために防水パンがあります。

結露として出る水の量はほんの少量ですが長年の積み重ねにより床下地を痛めてしまいます。

同じ水が原因のものでは洗濯機の排水ホースからの水漏れです。最近の洗濯機は性能も上がっているので昔ほど水漏れすることはなくなりましたが、可能性として０になったわけではありません。

マンションなどの集合住宅で水漏れが起きてしまったら階下の被害も補償しなくてはなりません。集合住宅では最初から防水パンが設置されているところが多いのはその為です。

戸建て住宅の場合は１階に設置ならば下は何もないですし、２階以上でも下は自分の家なので他の人に迷惑をかける心配はありません。

結果としては住宅のことを考えると防水パンはあった方がいいと思います。

排水口の掃除がしやすい

昔の防水パンは底がフラットで水が漏れださないように周りだけ高くなっているデザインが多くそのせいで非常に掃除がしにくいものでした。

最近の防水パンは掃除もしやすいように四隅だけ高くして洗濯機の下も掃除がしやすくなりました。

洗濯機につながる排水口は洗濯のときにでる糸くずなどのゴミでつまりやすくなります。今の洗濯機は性能がいいので昔ほどゴミはでなくなりましたが０ではありません。排水口がつまってしますと水の逆流や悪臭の原因になるのでたまに掃除がしたいところです。

しかし防水パンがないと洗濯機の下のスペースが小さく排水口の掃除がしにくくなります。そのため防水パンがあった方が掃除をするときに楽になります。

新しく設置や交換を考えている場合は掃除のしやすい形状かどうかも考慮すると良いと思います。

振動対策

意外と知られていない機能が振動対策です。最近はご近所の騒音トラブルなどが問題になっているので音に敏感になっている人も多いと思います。

洗濯機を床に直接置くと洗濯のときの振動がそのまま床を伝わって聞こえてしまうので集合住宅ではトラブルの原因になりかねません。

防水パンの上に置くことで直接音が伝わることが軽減されるので振動対策として有効となります。さらに防水パンの上に置ける防音クッションもあるのでそれも併用することでさらに効果が高くなります。

騒音トラブルを回避するために防水パンは必要かもしれません。

防水パンは必要なのか

役割だけを見ていくとあった方がいいかもしれません。しかし、洗濯機を置けるスペースがある程度自由な空間の場合、防水パンを置くことで設置できる洗濯機のサイズが限定さてしまうことがあります。

防水パンをはみ出すサイズの洗濯機を購入する場合せっかくの水漏れ対策の意味が半減してしまいます。

設置場所が壁などの関係でもともと制限されている場合は防水パンの影響は関係ないので水漏れ対策などを考えると設置した方が安心できます。

結果としては「設置しなくても問題はないがあれば便利な機能」といえます。

保険として設置して防水パンを上手に活用しましょう

水漏れとかが心配と思う人は保険として防水パンを設置しましょう。設置には多少の工事が必要ですが費用は数万円と比較的手軽にできますしそれで安心できるのならぜひともやりたいところです。

防水パンのホコリが気になる人は防水パンの見える部分を板なので目隠しすることでホコリの侵入を軽減することもできるうえに洗濯かごなどの小物を置くこともできる収納スペースにすることができるので一石二鳥です。

最近では防水パンの目隠しを可愛くおしゃれに変身させる方も増えています。防水パン設置で安心できるうえに自分好みにアレンジすれば毎日の洗濯も楽しくできそうですね。

集合住宅に住む方も戸建てに住む方も
・水漏れした場合の補償費用
・結露によって痛んだ床の補修費用
など万が一の場合の出費を考えると安心を買うという意味では防水パン設置の費用は決して高くはないと思います。

自宅の環境で防水パンは必要なのか、近々洗濯機の買い替えの予定はないかなど自分の予定などを考えたうえで防水パンの設置の必要性を考えるのが一番ではないでしょうか。

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