ここ数十年で家族の形は大きく変わりました。核家族が増え、共働き世帯が増加しています。これは夫の収入の減少や女性の社会進出などが理由です。しかし共働き世帯は妻が働いている分、子育ての時間を持てずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回はそんな共働き世帯の子育てのコツをご紹介します。少しでも仕事に専念出来るように、ぜひ参考にして下さい。
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共働きのメリット
まずはじめに共働きのメリットとは何でしょうか?それは以下のようなことが挙げられます。
- 家計が安定
- 子どもが小さなうちから集団生活になじめる
- 家では体験できないことが出来る
- 妻が家庭以外にも居場所がある
- 夫の家事。育児分担が当たり前
このように共働きには多くのメリットがあります。特に不景気が続くと言われる昨今では、家計の安定は重要です。子どもの教育の格差は親の収入格差と言われます。老後の年金もどうなるのか分かりません。子どもや自分たちのためにも安定した収入を得ることで、心にも余裕が出来てきます。
またよく言われる「小さい頃から保育園なんてかわいそう」という話ですが、実際に保育園に通った多くの子どもが、自分達が大人になったときにかわいそうという発想を持つことはあまり多くありません。それよりも家ではあまり経験できない泥んこ遊びや夏まつりなど楽しいイベントも多いですよね。子どもと離れる時間があるのなら、その分家でしっかりコミュニケーションを取りましょう。
最後に妻の居場所が家庭以外にもあるということ。家事と育児はもちろん大切な仕事ですが、家族で「ありがとう」という感謝の気持ちを常に表さないと「何のためにやっているのか」「わたしは必要ないのでは?」と不安になります。しかし外で働き、収入という目に見える形でしっかりと評価されると、自分の自信につながります。夫も仕事をしている妻に代わり、家事・育児を行えば子どもの様子を妻に聞かなくても把握することが出来ます。
このように共働き世帯には多くのメリットがあります。では共働き世帯の多くが悩むことや、それを解決するコツを見ていきましょう。
共働き夫婦の子育て術とは?
共働き夫婦の悩みで多いものをまとめてみました。
- 時間がなくていつも焦っている
- 妻の負担が大きい
- 職場に申し訳ない
- 子どもとの時間が少ない
この4点が共働き世帯の大きな悩みと言われています。ではどのように解決すれば良いでしょうか?
妊娠・出産前によく話し合う
まずは妊娠する前に、子どもが出来たときの家族の在り方などについてしっかり話し合いましょう。
自分が働きたいと考えても、夫はそれを望んでいないかもしれません。子どもが出来た場合、夫や周囲のサポートを得ることが出来るかは共働き世帯に欠かせない問題です。きちんと話し合いましょう。また話し合いは出産後や会社に復帰するときでも遅くはありません。まずはお互いが子育てや仕事についてどのように考えているのかすり合わせをしましょう。
家族共通の楽しみを持つ
個人の楽しみはもちろんですが、家族共通の楽しみを持ちましょう。例えば旅行に行ったりバーベキューをしたり、外食をしたりと楽しみの種類は家族次第。共通の楽しみがあることで仕事のモチベーションや、家族のコミュニケーションの場になります。いつも忙しくすれ違うことが多い場合は、家族みんなが楽しみにするイベントを設けましょう。不思議とみんなが笑顔になります。
夫は子育てを「手伝う」のではなく「分担」する
日本人は昔からの風習で、心のどこかで「家事・育児は女性の仕事」と思っています。ここで出てくるのが家事・育児を「手伝う」という考え方。専業主婦の場合は、男性は一日の大半を外で働くのでこの考え方でも良いかもしれません。しかし共働き世帯は、家事・育児を「分担する」という考え方にしないと女性の負担が大きくなってしまいます。女性も男性と同じように働くなら、男性も女性と同じように分担するのが当たり前です。
これが夫が「手伝う」という考え方になると、少し食器を洗ったり子どもの面倒をみるだけで「自分は家事・育児を手伝った」と満足してしまいます。対等な立場になるように「分担する」という意識を女性と男性の両方が持ちましょう。
家事に完璧を求めない・時間を有効活用
子どもがいると子育てに追われ、家事の時間を取るのが難しくなります。どうしても子育てや仕事を優先するので、この際家事は手を抜きましょう。買い物は宅配サービスを利用し、電化製品は食洗機を利用するなど、手の抜き方はたくさんあります。何もかも完璧には出来ないので、夫婦共に家事は手を抜きましょう。そして時間がある時に、時間がある人が家事を行いましょう。仕事をするなら家事はほどほどでも仕方がないと夫婦で認識すると、忙しいときにもイライラしないで済みます。
もうひとつの家事のコツは時間を有効活用です。子どもが寝静まった時に、次の日の準備や食材の準備をします。子どもが起きていると、子育てに追われて家事が出来ません。その分、子どもが寝静まってから準備や次の日のご飯の下ごしらえをすると良いですね。時間を有効に使うのがポイントです。
子どもといる時間を濃密にする
共働き世帯で多いのが「子どもと過ごす時間が短い」ことです。確かに専業主婦と比べ、日中離れているので、時間は少ないかもしれません。しかしその分、しっかりとコミュニケーションを取ってその時間を大切にしましょう。
寝る前に大好きな絵本を読んだり、ご飯を食べながらその日の事を聞いたり、ゆっくりと一緒にお風呂に入ったりと特別意識しなくても普段の生活の中で多くの時間を共有できます。この時ばかりは、忙しい手を止めて、ゆっくりと子どもに向き合って下さい。家事を進めるよりも、まずは子どもの話を聞いてあげると子どもも喜んでくれますよ。
周囲のサポートをフル活用
周囲のサポートとは家族・地域・会社などです。家族の場合、夫婦はもちろん両親など協力してくれる人にはサポートしてもらいましょう。子どもの急な病気や学校のイベントなど、子どもがいると夫婦だけでは対応できないことがあります。そういったときに身内で協力してくれる人がいれば、それだけで心強くなります。協力してくれた家族に何かあった時には、こちらも喜んでサポートしましょう。
地域には保育園やファミリーサポート、子育て支援センターなどがあります。子育て支援センターは、スタッフが子育ての悩みを聞いてくれたり、ママや子どもの触れ合う場です。もしかすると同じように共働き世帯で共通の悩みがある人に出会うかもしれません。ファミリーサポートは、子どもの急な病気で会社を休めない時や迎えに行けない時に、代わりにお迎えなどをしてくれます。働くママの強い味方です。
会社は子育てや同僚、上司の理解を得ることが重要です。そうとと言っても、まだ子育てに寛容な職場ばかりではありません。まず時短勤務がありますか?夫は妻が迎えに行けない時に、代わりに早退などができますか?そういった会社の福利厚生や理解が必要です。そして助けてもらった時には、必要な時に周囲や会社に貢献しましょう。サポートしてもらった分、感謝の気持ちをもって周りが文句を言えないくらいにいつも以上に仕事に取り組みましょう。
まとめ
いかがでしたか?共働きにはメリットがたくさんあります。しかし仕事に時間を割くので、家族での時間がどうしても少なくなります。まずは家族や夫婦で子育てや家事を分担するという意識を持ちましょう。そして何のために共働きをしているのか目的を持ちましょう。女性一人で全てを行うのは不可能です。夫婦で乗り越えながら、時々周囲のサポートを借りながら子育てをしたいですね。
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