軽くて保温性に優れていて、通気性も良い羽毛布団。今やほとんどの家庭にあるのではないでしょうか。冬はもちろん夏にも使用可能なオールシーズンタイプも多く、使用頻度が高い寝具の1つです。
羽毛布団の洗濯表示に記載されている【自宅で可能なお手入れ方法】は「干す」ことのみ。そして「洗いたい場合は専門店に出すこと」と記載されています。本当に自宅で洗うことはできないのでしょうか?
実はできます。実は筆者は半年に1度、自宅で洗っています。
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目次
【専門店でのクリーニング価格の相場は?】
クリーニング店での羽毛布団のクリーニングの相場は
シングルサイズ 3000円~5000円
ダブルサイズ 4000円~6000円
となっています。個人店ですとシングルサイズが2000円代のところもありますし、値段設定が1000円~2000円も安い場合もあります。
専用の機械と中性洗剤を使い、極力羽毛を動かさないで洗い~乾燥まで行うためフワフワの仕上がりです。軽くなってボリュームも出ます。しかし家族全員分洗って1万~2万の出費となると頻繁にクリーニングに出すのは考えてしまいます。
【洗濯機で洗う方法】
羽毛布団を水洗いする場合、最初は1枚からそしてできれば1番古いもの(失敗して捨てても許せるもの)から挑戦しましょう。
羽毛布団の洗濯表示にはたいてい「水洗い不可。専門店でのクリーニング」が書いてあります。洗う場合は自己責任でお願いいたします。(筆者は今のところ、失敗せず洗えています。)
また洗濯機で丸洗いする場合、天候が数日間安定しそうな時を選んでください。晴れで湿気が少ないのがベスト。完全に乾燥するのには2日はかかります。乾燥がしっかり出来ないとカビ・悪臭の原因になります。
■用意するもの
中性洗剤
洗濯ネット(特大サイズ)
7kg以上洗濯容量のある洗濯機
■方法
①布団からカバーをはずして、外でホコリをはらいます。
②縦に3つ折にして、端からくるくると丸めて洗濯ネットに入れます。
③中性洗剤を規定の量を入れて、洗濯機は【布団コース】があればそれを選択し、無い場合は水量MAXで標準洗いをしてください。
④太陽にしっかり当てて乾燥させます。
裏表、上下を1~2時間ごとに変えながらまんべんなく乾燥させます。2~3日間かけて完全に羽毛の水分を飛ばします。
⑤完全に乾いたら羽毛の片寄りを整えて、羽毛が布団全体に均一になるように軽くバサバサ振ります
【お風呂場で踏んで洗う方法】
天気が良い日が多く、洗濯物があっという間に乾く真夏におススメの方法。お風呂場で羽毛布団を踏み洗いすると汚れが驚くほど出てきます。水遊び要素もあり楽しいので子供と一緒に洗うと良いでしょう。
■用意するもの
中性洗剤
【あればもっと早く傷めず乾燥できます。】
洗濯ネット(特大サイズ)
7kg以上洗濯容量のある洗濯機
■方法
①布団からカバーをはずして、外でホコリをはらいます。
②バスタブに入るように布団を畳みます。我が家は四つ折です。
③水を20cmくらいの深さになるまではります。中性洗剤を濃縮タイプでキャップ2杯分入れます。(62ℓ~65ℓの洗濯量の2回分です。)
④後はひたすら踏みます。布団の生地の汚れも気になる場合は、畳み方を変えながら(面を変えて)踏んでください。
⑤汚れた水を捨てて新しい水をはり、また踏みます。水を換えて計3回踏みすすぎします。
⑥バスタブのへりに布団を20分くらいかけて、水分を切ります。
⑦早く乾燥させたい場合は、洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水します。(10分~15分)
⑧太陽にしっかり当てて乾燥させます。
裏表、上下を1~2時間ごとに変えながらまんべんなく乾燥させます。脱水機にかけてない場合は3~4日間かけて完全に羽毛の水分を飛ばします。脱水機にかけている場合も2~3日間しっかり天日干ししましょう。
⑨完全に乾いたら羽毛の片寄りを整えて、羽毛が布団全体に均一になるように軽くバサバサ振ります
私はどちらの方法もやったことがあります。簡単なのは洗濯機で丸洗いです。踏み洗いは踏み作業がストレス解消になるのと、【汚れが目に見える】のが嬉しいですね。どちらもしっかり干せば、洗う前よりふんわり軽くなります。
男性の使用する寝具は臭いがこもりがちです。数年洗わずに干すのみですと、羽毛の臭いと相まって大変なことになります。お父さん、お兄さんの羽毛布団はぜひとも、水洗いでさっぱりさせましょう。
【天気が悪いがどうしても洗いたい・・・コインランドリーで丸洗い】
子供のおねしょ、飲み物をこぼす・・・羽毛布団をうっかり汚してしまうことはあります。洗いたくても天気が悪い、そんな時はコインランドリーで洗いましょう。
※胃腸炎等の嘔吐、汚物で汚れたものは自宅で責任を持って洗いましょう。コインランドリーで洗ってしまうと2次感染の恐れがあります。
【方法】
①前もって布団を縦に丸めて3~4箇所をひも(乾燥機で溶けないもの。麻ひも等)で縛っておきます。縛ることで羽毛の片寄りを防ぎます。
②布団の大きさにもよりますが、料金の高い大型の洗濯機が羽毛布団にはおススメです。縛った布団を丸めて入れて洗濯をします。
③乾燥機に入れて乾燥させます。30分くらいでは生乾きです。最低でも1時間を乾かします。
④縄をほどき、軽くバサバサ振って終了です。
2時間弱で2000円~3000円。選択から乾燥までできます。緊急時におススメの方法です。
まとめ
羽毛布団の寿命は10~15年と言われています。洗濯表示にしたがって買ってから数年間【天日干し】のみのお手入れの方もいらっしゃると思います。長く使えばそれだけ汚れも蓄積していきます。最低1年に1度は丸洗いをしてカビ、ダニの発生を防ぎたいですね。
乾燥さえしっかりさせれば羽毛布団の丸洗いは失敗しないものだと思います。晴天が続きそうな時【羽毛布団の自宅洗い】に挑戦してみませんか。
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