股関節には、いくつかの骨があります。その中の一つに、仙骨という骨があります。仙骨をストレッチする方法も、いろいろと紹介されています。仙骨をストレッチすることで、股関節の周りの筋肉がしなやかになります。その結果、股関節の可動域を広げることができるようになります。
股間節痛やぎっくり腰に代表されるような腰の疾患は、仙骨の周囲の筋肉がこわばっていることが原因となっている場合もあります。ですので、腰痛予防のためにも仙骨をストレッチすることは、それだけの効果があるのです。
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仙骨とは
仙骨は「仙人の骨」「神聖な骨」という意味をもっています。仙骨は、骨盤の中央に位置し、身体の土台となる、とても重要な場所にあります。
仙骨の上には、背骨があり、約12~15キログラムの重さがある頭と両腕を背骨が支えております。
仙骨とダイエット
仙骨がズレると血流が悪くなり、代謝も悪くなります。すると脂肪が燃焼しにくくなり、太りやすくなります。つまり、仙骨が正しい位置にあれば、代謝が良くなり、脂肪が燃焼しやすくなります。
仙骨ストレッチで身体のゆがみを整えて、美しいボディを手に入れましょう。
仙骨と腰痛
仙骨は骨盤(腸骨)と大変強い靭帯で結合されており簡単に動くことはありません。しかし、日常の偏った動作によって徐々にねじれが起こることはあります。動くと言っても数ミリのズレ、数度の傾きです。
この仙骨にズレが起こるとどうなるでしょうか?仙骨の周辺にはたくさんの筋肉が付着しており、仙骨のズレに寄って筋肉の左右バランスもくずれ偏った緊張が生まれます。これは股関節の痛みへの影響も生まれます。
また仙骨の上には腰椎が椎間板を介して乗っていますので、腰椎のズレ・傾きも生み出します。
背骨全体の前後の影響を考えてみても仙骨が前方に傾くと腰椎と首の骨の前後の彎曲が強まります。逆に仙骨が後方に傾くと腰椎と首の骨の前後の彎曲が弱くなりストレートに近づきます。それぞれが椎間板に影響を与えますので、腰の場合、脚へ続く神経への影響なども現れます。
また背骨全体としてもクッション性が失われてしまいますので、腰椎椎間板ヘルニア等の可能性も出てきます。
仙骨ストレッチ
・腰痛予防
①うつぶせに寝て、ひざを立てます。
②かかとをなるべくおしりに近づけましょう
③かかとを付けたまま、ひざを30度ほど開きます。
④息をはきながら、お尻を持ち上げます。お尻の筋肉を引き締める様に、5~10秒ほどキープしましょう。
⑤息をすいながら、腰をゆっくり下ろします。膝は開いて構いません。ゆっくり呼吸を整えましょう
⑥これを2~3セット繰り返します。
痛みの出ない範囲で行ってください。
・仙骨周りの筋肉をほぐす
①脚を肩幅に開き、背筋を伸ばしながら、両手の親指で腰(仙骨部分)をグッと押し込む。
②かかとを離した状態でつま先をくっ付け(ハの字)、3秒間、思いっきり伸びをする。
③仰向けに寝ながら、赤ちゃんのように両膝を抱え込む。
④正座の状態から、手を前方に付くように、グッと前屈をする。
・仙骨周りの筋肉を引き締める
①脚を肩幅に開いて、壁に背中と腰をつけて立つ。
②かかとを壁から5cm離し、つま先はできるだけ外側に開いておく。
③息を吸いながら膝を曲げ、腰が壁から離れないように4秒かけてゆっくり腰を落とす。
④下まで下がったら息を止めて2秒停止し、息を吐きながら2秒かけて膝を伸ばす。
または、
①脚を骨盤の幅に開いて、壁に背中と腰をつけて立つ。
②かかとを壁から15cm離して膝を曲げ、つま先は前に向けておく。
③息を吸いながら、仙骨の上部を壁に付けるように、2秒かけて下腹を前に出す。
④息を吐きながら、仙骨の下部が壁に付くように、2秒かけて下腹を引っ込める。
・仙骨のゆがみ予防
①あおむけで足を交差させ、腰を中心に左右どちらでもいいですから15度ほど移動させ、両足の甲の部分を両手でしっかり押さえ、ゆっくり下方に押圧します。数回繰り返す。
②交差して上になった足を持ったまま大腿(だいたい)部の下の外側広筋から膝下の頚骨筋まで2本の指を使い、リズミカルにギュッ、ギュッという感じで押圧する。
③今度は交差した足を反対にして、同じようにひと押し。順次、外側広筋から押圧します。
まとめ
いかがでしたか?
仙骨は腰痛予防のほかに、ゆがみを治す事で代謝を良くし、ダイエット効果もあります。身体の中心に近い仙骨は、身体のバランスを保つ上で重要です。仙骨まわりの筋肉を鍛える事で、背骨が曲がる事を防いだり、腰椎椎間板ヘルニアの予防にもなります。
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