少しずつ子どもが話し出してかわいさがますます増えていく2歳児頃ですが、このときを「魔の2歳児」と言われていることを御存じですか?ずっと親や周りのやっていることをまねをしてきた赤ちゃんですが、この時期は自我が芽生えていきます。そうすると「あれがしたい」「口でうまく話せない」といったジレンマが生まれなんでも「イヤ」と言ってしまう「イヤイヤ期」に突入していきます。
親にとってはなんでも「イヤ」と言われて辛い時期ですが、子どもが成長するためには必ず通る試練でもあります。今回はそんな魔の2歳児を乗り切るための親の対応や態度についてご紹介します。まずは子どもと向き合って気楽に過ごしていきましょう。
スポンサードリンク
子どもの話を聞いたうえで説明を
なんでもイヤと言われると「もういい加減にしなさい!」と怒りたくなります。でもちょっと待って下さい。もしかして子どものイヤには理由があるかもしれません。まずはこどもの意見を聞いてあげて下さい。
その理由を聞いたうえでしっかりとダメな理由を説明して下さい。例えば買い物先でどうしてもお菓子が欲しいと言って聞かないとします。そんなときは子どもにお菓子を欲しい理由を聞いて下さい。お腹が空いたのかもしれないし、大好物のチョコのお菓子があるからかもしれません。それを聞いた上で「今日はお菓子は買わないとお約束したよ。おやつの時間になったらおうちのお菓子をあげるから帰ろう」と買わない理由と解決策を話します。最初はそれでも嫌がるかもしれませんが、しっかり理由を話すことで子どもも納得出来るようになります。
ここでやってはいけないことがあります。それは親が意見を替えてしまうことです。どうしても泣くからお菓子を買ってします。これは解決策のようですが、「これくらい泣けば買ってもらえる」と子どもが覚えてしまい、同じことが起こったときに以前よりもわがままになります。また「この前はこう言っていたのに、どちらが正しいのか」子どもも混乱します。つい心が折れてしまいそうになりますが、意見を変えないように注意して下さい。
子どものペースに合わせよう
つい「時間がないから早く!」って言ってしまいませんか?家事や育児に仕事などやることはたくさんありますし、いろいろなことを自分で出来るようになるからこそ早くしてほしいと思ってしまいます。
しかし子どもはまだそれらが出来るようになって間もない時期です。もしかしたらまだ出来ないかもしれません。例えば食事のときも「早く食べなさい」と言ってしまいます。でもこれは「ゆっくり味わって食べている」のかもしれません。まずは子どものペースに合わせて下さい。
ご飯の時間を多く取ったり、歩く時間をゆっくりにして下さい。子どもなりにしっかりやっているのにいつも急かされると「ちゃんとやっているのにダメなのかな」と不安になり、全てがイヤになってしまいます。子どもの様子を見ながらなるべくゆっくりと一緒にいろいろなことをしてみて下さい。そして出来たときには大げさに褒めてあげましょう。子どものペースに合わせると親も精神的に安定します。時間の使い方を見直してみましょう。
選択肢を出そう
なんでもイヤを繰り返す子は、もしかしたら自分の意見を上手に言葉に出せないのかもしれません。まだはっきりと自分のことを話せない時期だからよけいに全てにイヤと言ってしまうことがあります。そんなときにはいくつか簡単な選択肢を出しましょう。
例えば公園でまだ遊びたいという子には「今からおうち帰っておやつ食べるのと、ここで遊んでおやつ食べないのどちらが良い?」など簡単な選択肢を与えます。そうするとそれまで問題だったことがこの選択肢に移行していきます。問題をすり替えてどちらかを選択することで、自分で選んで解決をしたということになります。
自分で選んだことには子どもでもしっかりと納得して実行して行きます。また選んで実行したことが成功すると自分の自信にもつながっていきます。時々どんな選択肢でも全部イヤ!と言われてしまうこともありますが、解決策を簡単にすると子どもも楽になります。
ユーモアのセンスを磨こう
どうしてもイヤイヤとぐずる子にはとにかく一度笑わせてみて下さい。子どもが大好きなギャグを使っても良いですし、なんだか笑ってしまうツッコミをするのも良いですね。さりげなくくすぐって「くすぐってないよ」と言ってみるのも効果的です。
子どもが笑えば親も笑ってしまいます。笑うと精神的にとても楽になりますし、なんでイライラしたり泣いていたのか分からなくなります。育児をいつでも笑って過ごせるようにまずは子どもを笑わせてみましょう。
また片付けや歯磨きなど子どもが嫌がることもユーモアたっぷりで楽しそうという印象を与えます。パペットを使うと子どもは興味をしますので、パペットと一緒に片付けをするのも良いですね。どちらが早く片付けが出来るのか親と競争する形も子どもがやる気を出してくれます。工夫をしながら何でも楽しく出来るように過ごしましょう。
まとめ
子どものイヤに怒ってしまう原因は、余裕がなくなってしまうからです。まずは子どものペースに合わせて意見をしっかりと聞いてあげましょう。そして親の考えを伝えて、どうしてもダメな時には選択肢を与えたり、楽しく育児を出来るよう工夫をしていきましょう。
親も忙しいですが、まずは時間をかけてどんな場合でも子どものことをしっかりと見つめて下さい。
スポンサーリンク