携帯する防犯グッズとして、痴漢やスリなどから身を守るものとして防犯ブザーに次いで人気なのは、防犯スプレー、催涙スプレーです。催涙スプレーについては「涙や鼻水がとまらない」「激しい咳き込み」などを誘い、相手をひるませるものです。犯罪を未然に防ぐために重要な役割をします。
ここでは、防犯対策のための「催眠スプレー」についてご紹介していきます。「催眠スプレー」は「防犯スプレー」としてここでは同じ意味に捉えてもらえれば大丈夫です。
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目次
広く使われる防犯スプレーとは
そもそも「防犯スプレー」とは、暴漢や熊除けなどへの対策として、顔面に催涙ガスを噴射するものです。そして、相手がひるんだすきに逃げる護身用、防犯グッズです。この防犯グッズのいい点は、これなら力の弱い女性でも使え、暴漢や凶暴な動物にも力ではなく、瞬間で100%噴射できるというものです。
今や世界で活躍している護身用のアイテムです。「催涙スプレー」は広く使われ、個人利用だけでなく、軍事用や警察用に暴動鎮圧や人質事件の突入の際などに使われたりするのが常です。
個人用としても犯罪者集団やテロ集団に出くわす危険もある現代には必要な物とも言えます。例えばアメリカでは護身用としてほとんどの女性が「催涙スプレー」を携帯し、自分自身の安全を維持しています。また、日本でも2008年に新幹線の女性乗務員に「催涙スプレー」を携帯するように義務付けられています。
安全に対処できる防犯スプレーのいい点
暴力をふるってくるような凶暴な相手と一定の距離感を持ったままで噴射できるのが「防犯スプレー」のいい点です。力が無くても遠くから噴射することで相手をひるませて逃げることができます。離れた所から、簡単にそして、強力に確実に安全に撃退できます。
この安全に撃退できると言うのが素晴らしい所です。こちらが戦うことなく噴射をするだけでいいのが際立った利点です。突然のことでどうしようという時もこういったスプレーならとっさに押すことができます。たった一滴で十分なほどの威力がある強力催涙スプレーもあり便利です。
中でもOCを使用した催涙スプレーは、強力に相手の行動を弱らせながら、後遺症などの重大な影響を与えないような安全性があると言われています。
催涙スプレーのガスとは?唐辛子成分?
防犯スプレーとしての催涙スプレーのガスとはどんなものなのでしょうか。あまりに危険なものですと自分が吸い込む危険性や相手に及ぼす危険性を考えてしまいます。
OCを使用した催涙スプレーと言われますが、OCガスとは実は唐辛子の辛味成分を濃縮した物で、油状にした液体です。これが目に入った際は、目の痛みがすごくて耐えられない激痛が走ると言います。
瞬間に効くのではないのですが、その効果は数時間も持続しますので、その間に充分逃げる事が可能です。こちらに被害が被ることを未然に防ぐことができ、優れた効果を発揮します。
まさに小さくても強い味方と言えます。
催涙スプレーの構造
催涙スプレーには「圧力スプレー方式」と「ポンプ方式」の2種類の方式があり、「圧力スプレー方式」は、押している間、押す力によって必要なだけ液を噴射することができるタイプです。
また、「ポンプ方式」は、ポンプの押し具合や中身の量などによって噴射が安定しませんので一定の量がきちんと出る「圧力スプレー式」の方が防犯用としてはおすすめできます。いつも同じように噴射できなければとっさの時に有効な噴射となりませんので噴射方式の構造も確認が必要です。
次ページ:防犯スプレーはどう噴射するのが効果的?
防犯スプレーはどう噴射するのが効果的?
さらに、防犯スプレーの噴射がどの位の距離で有効なのかを確認しておくことも重要です。犯人の相手の顔をめがけて、噴射が届くように射的距離に近づいて噴射しなければなりませんので、射程距離の確認がまず必要です。
その際に注意が必要なのは、噴射方向は思った所よりも上に行ってしまう傾向にあることを知っておくことです。噴射の基本としては、相手の顔を狙う場合は、あえてその下の胸元からあご付近をめがけて噴射するというのが正しい噴射の仕方です。
噴射をしながら、少しずつ上に修正するとちょうどいい位の高さになります。胸元から上に向けてずっと吹きかけるイメージで1秒ほど吹きかけると大丈夫です。
催涙スプレーが付着しただけで相手が痛みを覚えたり、せき込んだりし始めたら的中ということになりますので、その隙に素早く逃げましょう。相手はしばらくはこの症状に悩ませることになります。その際も2~3時間で元に戻りますので後遺症はありません。
催眠スプレーの噴射方式のタイプも重要
また、スプレーの噴射の距離や広がり方のタイプも様々なものがあり、それを選ぶことも大事です。その理由はきちんと相手に噴射が届かないと意味がないからです。
第一に「有効射程距離が長い」ものを選ぶことが重要です。射程距離が長い方が相手との距離が離れた場所で噴射でき、安全を確保できます。
また、その噴射の広がり方も重要で、あまりに広がり過ぎて効果が薄いものや逆に広がらずに命中しにくいものも避けた方がいいでしょう。つまり、タイプとしては、命中しやすく、ミスト上にはならない「ジャストミスト」タイプと呼ばれる半液状タイプものがおすすめです。これが最適な噴射方式と言えます。
広がりながら液が飛ぶので狙いやすいタイプで、5m先などの相手まで噴射することができます。また液状のために部屋に充満して自分が苦しいということにはならないのもいいタイプです。
催眠スプレーを個人で携帯していても大丈夫
また、ここで、防犯スプレーとして催眠スプレーを携帯することは本当に大丈夫かどうかということを考えたいと思います。催眠スプレーと言うと、危険な要素もあり、個人で携帯することは、どうなのか戸惑う事も多いと思います。また警察に注意されたことがある人も実際にいるでしょう。
実例として、2007年8月にズボンのポケットに催涙スプレーを入れていた男性が、「軽犯罪法違反」の容疑で任意同行、書類送検されたことがあります。しかし、2009年最高裁判所は「被告人には前科がなく、状況から催涙スプレーは防御用と考えられ、所持に正当な理由がある」との判決を出し無罪となりました。催涙スプレーの携帯だけで違法となるわけではないということになりました。
ただ、自分自身が危険な物を持っているという意識を持つことは大事です。防犯目的で持っているということをいつも意識し、所持する催眠スプレーも信頼できるものを持ちましょう。欧米の警察などで使用されている物を選ぶのと実績がありますのでいいとされています。
防犯スプレーのおすすめ商品と正しい使い方のまとめ
防犯スプレーの催眠スプレーについてご紹介してきました。防犯には犯人が近づく前に噴射でき犯罪を未然に防ぐ強い味方と言えます。しかし、ある意味では危険な物を自分で所持していますので、その意識を持つことも大事です。
これを持つことで人に害をもたらすということを意識しながら慎重に防犯のために持つことです。他人を巻き込むと罪になりますので注意して使いましょう。また、噴射の方式など的確に相手に有効なものを選んで携帯することが大事と言えます。
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