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フレーバーティーとはどんなお茶なの?フレーバーティーのすすめ

 

フレーバーティーは意外と身近な存在です。着香茶(ちゃっこうちゃ)とも呼ばれ、長い歴史を持っています。例えば、ジャスミンティーやアールグレイという紅茶は、意識していないかも知れませんが、立派なフレーバーティーです。

また、ドリンクバーのホットコーナーにもアップルティーやブルベリーティーなど、たくさんのフレーバーティーが、ティーバッグで並んでいますね。そんなフレーバーティーについて詳しく解説していきます。

 

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フレーバーティーとは

フレーバーティーの定義

フレーバーティー(フレーバード・ティー)は、果物や花などの香りをつけたお茶のことです。紅茶をベースにしたものが多いですが、日本茶やウーロン茶をベースにしたフレーバーティーもあります。

フレーバーティーの歴史

フレーバーティーは、茶葉に香料を振りかけたり、ドライフルーツや乾燥させた花などを混ぜたりして作られます。その歴史は古く、1960年代から盛んに作られています。この頃に盛んに作られた理由は、この時代に、天然香料の開発が進んだことが関係しているようです。

フレーバーティーが生まれたもうひとつの理由は、紅茶が世界中に広まっていったことと関係します。紅茶は、軟水で淹れると香りがたちやすいという特徴があります。

しかし、世界には硬水しか手に入らない国もあります。そういった国の工夫として、香りづけをした紅茶を楽しんだのです。また、良質の茶葉が手に入らない場合にも香りで誤魔化して飲みました。

その為か、紅茶の国イギリスでは、未だにフレーバーティーは殆ど飲まれず、ブラックティーが主流です。

このように、歴史を見ると、なんとも邪道な感じがするフレーバーティーですが、現在は、良い茶葉を使ったものがたくさん販売されています。ですから、今のフレーバーティーは、茶葉の良し悪しを誤魔化す為というよりも、嗜好品としてバリエーションを楽しむ目的で作られていると考えるといいでしょう。

ブラックティーとフレーバーティー

フレーバーティーとブラックティーがあります。しばしば混同されてしまうことがありますが、以下の解説でその違いについて解説していきたいと思います。

ブラックティー(Black Tea)

ブラックティーというと、コーヒーのように、砂糖やミルクを加えていないものと思われる方がいますが、ブラックティーは、香りづけされていない茶葉を使った紅茶のことで、ミルクや砂糖を入れても、ブラックティーです。

・ストレート(Straight)

・シングルオリジン(Single Origin)

ストレート(Straight)もシングルオリジン(Single Origin)も、茶葉に何かを混ぜたり、生産国や生産エリアの違う茶葉をブレンドしたりしていないという意味です。

ストレートとシングルオリジンの違いは、ストレートは、生産国や生産エリアを限定して販売される茶葉であるのに対して、シングルオリジンは生産国や生産エリアだけでなく、収穫時期や、生産者、茶葉の品種、精製方法なども限定している茶葉のことです。

ストレートティーの世界三大紅茶は、ダージリン(インド) ウバ(スリランカ) キーマン(中国)。その他に有名なものとしては、アッサム(インド)ヌワラエリア(スリランカ)キャンディー(スリランカ)などがあります。

・ブレンドティー(Blend Tea)

ブレンドティー(Blend Tea)は、いくつかの産地の茶葉を混ぜて作られた茶葉です。

いくつかの茶葉が持っている個性をブレンドすることで、ストレートとは違った味や香りを引き出しています。

お茶も農作物である以上、毎年同じ品質の茶葉を生産するのは難しい為、ブレンドすることによって品質を安定させる目的もあります。

有名なブレンドティーは、イングリッシュ・ブレックファスト・ティー(English Breakfast Tea)、オレンジペコー(Orange Pekoe)などです。

フレーバーティー(Flavored Tea)

フレーバーティー(Flavored Tea)は、香り付けした茶葉のことです。

有名なフレーバーティーは、アールグレイ(Earl Grey) 、キャラメル(Caramel)などがあります。

ストレートティーとブレンドティーが、ブラックティー(BLACK TEA)と呼ばれるのに対して、フレーバーティーは明確に違うジャンルとして扱われます。フレーバーティーの種類について以下にまとめてみました。

 

センティッド・ティー

センティッド・ティーは、フレーバーティーの中でも、香料を降りかけて香りづけしたものではなく、香りが強いものを茶葉のそばに置いて、香りを移すという方法で香りづけをしたものを言います。有名なものとしては、ジャスミンティーがあります。

次に紹介するブレンテッドティーも含めて、センティッド・ティーとする場合もあります。

ブレンテッドティー

ブレンテッドティーは、フレーバーティーの中でも、林檎や苺などのドライフルーツや乾燥させた花びらを茶葉に混ぜて香りづけしたものです。香りだけでなく、フルーツなどの味も味わう事ができます。有名なものに、ローズティーがあります。

前述の、ブレンドティーは、茶葉同士を混ぜ合わせるのに対して、ブレンテッドティーは、香りづけの為に茶葉以外のものを混ぜています。名前が似ているので、混同しないように注意しましょう。

ハーブティー

フレーバーティーの一種にハーブティー(Hereb Tea, Herbal Tea)があります。ハーブティーは、香りを楽しむ飲み物ですが、ティーと付いていても、茶葉を使用していません。ハーブを乾燥させたもの、もしくはフレッシュハーブを、熱湯で蒸らして香りを抽出して飲みます。

スパイス・ティー

スパイス・ティー(Spiced Tea)は、茶葉に香りを付けたものではなく、お茶を飲む段階で、スパイスの香りづけをしたお茶です。有名なものとして、インドの「チャイ」があります。紅茶葉とシナモン、クローブ、カルダモンなどのスパイスを牛乳で煮立てて飲むスパイシーなお茶です。

チャイは、茶葉の生産国でありながら良い茶葉は全てイギリスに輸出されてしまっていた植民地時代に、ダストティーと呼ばれる安い茶葉を美味しく楽しむ工夫として作られました。ですから、高級茶葉では、本来のインドチャイの味にはならないそうですよ。

アールグレイ・ティー

アールグレイは、どこの紅茶メーカーでも販売されている有名なフレーバーティーです。あまりにもよく耳にするので、フレーバーティーの名前ではなく、茶葉の産地名だと勘違いしている人もいるかもしれません。

アールグレイは直訳すると「グレイ伯爵」。その名のとおり、グレイ伯爵が、作らせた紅茶なのです。ベルガモットの香料を茶葉に噴射したフレーバーティーで、柑橘系香りを楽しむことが出来ます。

フレーバーティーを自分で作る方法

実は、フレーバーティーは、自分で作ることも出来ます。その中でも、比較的簡単に作ることが出来る方法をご紹介します。

 

フルーツティーの作り方

柑橘系のフルーツの皮を使ったフレーバーティー(ブレンテッドティー)です。

まず、レモン、オレンジ、みかん、柚子など好みのフルーツを選びます。フルーツは、一つだけでもいいですし、慣れてきたら複数組み合わせてもいいでしょう。フルーツの皮をよく洗ってから、よく乾燥させます。乾燥の方法は、天日干し・室内で自然乾燥・電子レンジで水分を飛ばす方法などがあります。

乾燥した皮を、小さく刻んで茶葉と混ぜ合わせます。皮と茶葉を混ぜ合わせた状態で、保存した場合、香りが馴染むというメリットがありますが、乾燥が不完全だとカビの原因になるというデメリットもあります。

慣れるまでは、混ぜ合わせずに保管して、お茶を淹れる直前に混ぜ合わせた方が無難です。

 

バニラティーの作り方

製菓の時に使用するバニラエッセンスなどの食用の香料を使って作るフレーバーティーです。

一つ目の方法は、ポットに入れた茶葉にバニラエッセンスを数滴かけて紅茶を淹れる方法です。

二つ目の方法は、ポットから紅茶を淹れた後でバニラエッセンスを注いだお茶に落とす方法があります。

バニラエッセンスを入れるタイミングが違うとはいえ、どちらも簡単にできるのいつもと違ったフレーバーティーを楽に作ることができるのでおおすすめです。

ミントティーの作り方

紅茶を淹れる時に、茶葉と一緒にミントの葉を入れます。ハーブティーと紅茶のいいところを取った飲み方です。ミントの他に、セージやレモングラスなど他のハーブでも楽しめます。

ちょっと変わったフレーバーティー5選!

代表的なアールグレイやアップルなどの他にも、数えきれない程のフレーバーティーが各社から発売されています。

メープル

紅茶に甘さを足す時には、お砂糖が一般的ですが、はちみつやメープルシロップを使う時もありますよね。紅茶には、意外とはちみつよりもメープルシロップの香りの方が合うというひとも多いんです。

さくら

桜の花の塩漬けを入れたお茶は、昔から縁起ものとして飲まれていましたが、フレーバーティーにすると、もっと手軽に桜の香りを楽しめますね。引き出物や内祝いとしても人気です。

キャラメル

強めの甘い香りが、ミルクティーにしても引き立ちます。

チョコレート

紅茶にチョコレートの香りはキツ過ぎると思われがちですが、意外と合います。

ラムレーズン

紅茶にラムを垂らす飲み方があるほどですから、ラムの香りは紅茶と調和します。

 

まとめ

いかがでしたか?フレーバーティーと一口にいっても、色々な種類があることが分かりましたね。フレーバーティーは、砂糖や、ハチミツ、メープルシロップなどの甘味を少し加えると、よりいっそう香りも味も感じられやすくなります。

ただし、紅茶本来の色を楽しむ場合は、ハチミツは避けた方がいいでしょう。というのも、紅茶にハチミツを入れると、紅茶の色が少し変わってしまうからです。皆さんが紅茶を楽しんでいただければ幸いです。

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