幼児期はまだ言葉で訴えることができまかった赤ちゃんの時期を卒業し、自分の気持ちを周囲の人に伝えられるようになります。また、ほかの子とかかわることで自分との違いに気づき、社会とのつながりを作っていくようになり、集団の中に入っていこうとする子も多いようです。
個性も出てくる年頃で、積極的に大人に話しかける子もいれば、知らない人には一切近づかない人見知りの子もいて一人一人様々です。
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自分の主張を伝える
自分の意思を伝えられるようになると同時に思い通りにいかないと、たとえ人がたくさんいるような所でも、床に寝転がって泣き叫んだりと大人を困らせてしまいます。では、幼児期の育児では何に気を付けたらたらよいのでしょうか。親がすべきこと、してはいけないこととは?
子供は親の気持ちに敏感
皆さんが思っている以上に子供は親が今どんな気持ちなのか感じています。
たとえば、家事で忙しくて焦ってイライラしている、今はテレビを見てリラックスしているなど子供なりに考えているようです。でもすることがいっぱいあるときに限って「ママ、~して」とか、お出かけの用意で急いでいるのに靴がなかなか履けなくて「早くして!」と言ってしまうご両親も多いかと思います。
まだ小さいからできないのは当たり前。頭ではわかっていても気づけば口に出してきつく言ってしまう。そして「また言ってしまった」と反省するの毎日悪循環。でも、そこで少し一呼吸おいて、じっと見守ってあげましょう。
時間がかかるようだったら、その間に大人は自分やほかの兄弟の支度を済ませ、合い間に何回かちゃんと出来ているか、様子を見てあげましょう。出来ていないようだったら、「手伝ってあげようか?」と声をかけてからすこしお手伝いをしてあげましょう。
何も言わずに手を出すと、本人の自尊心を傷つけてしまうかもしれません。大人の手を払いのけてまで自分で何でもやりたいお年頃なのです。
物まねの達人
大人の気持ちにも敏感ですが、同時に観察力もとても鋭く特にママの口癖をよく知っています。子供に真似をされて自分の口癖を知ることもしばしば。それは行動も同じで、良いことも悪いこともそっくりそのまま子供も真似します。最近の子供はスマホをいじる仕草もさまになっていますね。
私自身も保育園の参観に行ったとき、娘が引き出しを足で閉めているのを見て家で私がやってることだと思い出しました。園の先生いわく、「毎日していること」だそう。このようにママのいないところで、他の大人に「私、僕のママ」をお披露目しているわけです。
日頃から、一番身近なパパ、ママがお手本なのです。でもいいとこを見せようとして常に気を張ってたら大人が疲れてしまいます。休日はごろごろした姿を見せてもよいかもしれません。完璧な親なんていないのだから。
「ダメ」はだめ
様々なメディアで言われていますが、「あれダメ、これダメ」は、子供たちが委縮してしまいます。
「それじゃあ、何がいいの?」と子供は疑問を持ち続け、戸惑ってしまうでしょう。言うことを聞かなくて命令口調になってしまうのはわかりますが、自分が子供の身になって考えてみて。大人だって怒ってばかりの上司には委縮してしまいます。
子供も同じで、大好きなパパ、ママに叱られるのはショックなこと。外国のある小学校では、何度言っても片づけをせず、遊び続ける子を怒鳴って注意することは無いそう。優しく何回も言い続ければ、言うことを聞いてくれるのです。
参考にしたい外国のしつけ
では、外国の家庭では幼児期の言い聞かせはどのような方法をとっているのでしょう。
日本でも実践できる方法があります。アメリカではよく使われる「タイムアウト」というもの。これを日本でも実践しやすくしたものを紹介します。この方法は大きく分けて子供の態度を受け取る「受容」と、さらに注意を聞かないときに行う「タイムアウト」があります。
ほかの子を叩くを例にとってみると、「受容」はまずなぜそういうことをするのか理由を聞いてあげること。それでもやめない場合は次の段階「タイムアウト」へ。子供を一旦違う場所へ移すのです。そのとき暗い場所や狭い場所へは連れて行かないように。恐怖心を植え付けるだけです。
そうすることで気持ちを落ち着かせ、しばらくしたら親は子の元へ戻り、どういう気持ちになったか一緒に振り返りましょう。いつまでもだらだらと叱っていたら、後味が悪いもの。そのためにこの「タイムアウト」は大人も子供も違う場所に移ることによって気分転換になるはず。
親子で語り合う大切な時間
子供が言うことを聞かないと、大人は焦って感情的になってしまいます。
それが電車やバスの中だとこちらも気が気ではありませんね。「穏やかに見守る」と言われても現実はなかなかうまくいきません。そんなときタイムアウトは親子で考える時間をくれる、素敵な方法です。言葉がわかり始めた今、ぜひ実践してみてはいかがですか?
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