そろそろ子供に枕を買ってあげたいけど、どんなものを選べばいいのかわからないと悩んでいる方いませんか?それもそのはず、子供の枕選びは意外と難しく、そもそも今必要なのか?と、わからないことだらけだと思います。
生まれて間もない赤ちゃんは、ガーゼやタオルを数枚重ねたものを枕代わりとして使っていることが多いですよね。
向き癖や頭の形が気になる場合は、早い段階からドーナツ型の枕などを取り入れていることもありますが、いつから本格的な枕が必要となるのでしょうか?
今回はその枕が必要になる時期と、合う枕の選び方について紹介します。心地良い睡眠は子供の成長を促します。質の良い眠りのためにも枕選びは重要と心得てくださいね。
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そもそも枕は必要なの?
そもそも枕は子供に必要なのでしょうか?「子供に枕なんて必要ない!」という声も聞かれるだけに、今一度枕の必要性を確認しておきましょう。
身体の姿勢を整える
枕が果たす役割は、睡眠中の身体の姿勢を整えるためだといわれています。日中は立ったままの姿勢ですが、睡眠中は横向きになりますよね。普段と違う姿勢になるので、首や肩に負荷がかかることになります。それを緩和する役割を担っているのが枕なのです。
S字カーブを保つ
人間の身体は緩やかな曲線を描いているのをご存知ですか?背骨がS字カーブを描いて身体全体を支えているのですが、睡眠中もこのS字カーブを保つことで、質の良い睡眠に繋がるといわれているのです。
いつから必要になる?
先ほどS字カーブの話をしましたが、生まれたときからこのS字カーブがあるかというと、そうではありません。成長過程のなかで徐々に緩やかな曲線を描いていくのですが、このS字カーブが出来上がった頃が、枕を使い始めるのに最適といわれています。
それが、第二成長期である10歳〜15歳前後。
男女共に身長や体重がぐんと増え、一気に大人っぽくなる時期でもありますね。この頃になると、はっきりとしたS字カーブが出来上がるので、だいたいこの時期を目安と考え、枕を準備してあげると良いでしょう。
早すぎる枕は禁物!
赤ちゃんの頃の背骨はS字ではなく、ママのお腹にいたときと同じ、丸まったCの字の形になっています。赤ちゃんにとっては、この姿勢が一番安心できる体勢なので、無理に枕を使わせて背骨を伸ばすようなことはやめましょう。
ちなみにドーナツ型の枕は頭の形を整えるものなので、別物と考えてくださいね。
子供に合う枕の選び方
まずは、1cm前後の低くて薄い枕を用意してあげると良いでしょう。パパやママの大人用の高い枕は絶対にNG!高さのある枕は、首を痛めてしまう可能性もあるので注意が必要です。
中綿で高さを調整できるものも販売されているので、成長具合に従って随時調整できるものをオススメします。また、成長期の子供はすぐに身長が伸びてしまって、せっかく買った枕が合わなくなることも多々あります。
そこでオススメなのが、タオルを重ねて枕にすることです。タオルだと1枚ずつ調整も可能だし、汗をかいても洗濯機で洗えばOK!仰向けに寝転がってもらって、一番気持ちの良い姿勢の高さに合わせると良いでしょう。
なかには、寝つきの悪いお子さんや、大人の枕を使いたがるお子さんもいると思います。そんなときは、お気に入りのキャラクタータオルを使うと効果的!
自分専用のものができることで、寝るのが待ち遠しくなるかもしれませんよ。
合わない枕を使っていると…
大人でも、合わない枕を使っていると何度も寝返りをうったり、睡眠不足を感じたり、目が覚めると首が痛かったりと、いろいろな悪影響が出てきますよね。
それは、子供にも同じことがいえます。
成長過程である子供は骨もまだ柔らかいので、猫背になったり、口呼吸やいびきをかいたり、身体がゆがんでしまうことも。そうならないためにも、しっかりと子供に合った枕を選んであげてくださいね。
無理に枕を使う必要はない
ここまで、枕が必要になる時期と合う枕の選び方について紹介してきましたが、背骨のS字カーブがはっきりしてきたからといって、必ず枕を使わなければならないわけではありません。
身体の成長も個人差がありますし、枕を使いたがらないお子さんだっています。また、横になったときの姿勢を整える必要はありますが、枕を使わなかったからといって姿勢が崩れることもないのです。むしろ、合わない枕を使うことのほうが大問題!
大事なのは、枕があってもなくても心地良く眠れているかどうかなのです。
なんだか寝つきが良くないな、小さな物音でもすぐ起きちゃう、と、あまり熟睡できていないと感じる場合は、試しに枕やタオル枕を使ってみてください。
それで熟睡できるようになれば、そのまま枕を使っても問題ありません。逆に、改善できないようであれば、枕やタオルの高さを調整してみると良いでしょう。
寝る子は育つと言いますが、質の良い睡眠は心身ともに成長を促します。それをサポートするのはパパとママの仕事。枕が必要となる時期をしっかり見極めて、お子さんの身体に合った枕を選んであげましょう。
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