子育て中に、イライラはつきものです。
でも、イライラするのは、子どもと真剣にたくさん接している証拠でもあります。
イライラしないように気を付けることよりも、イライラを上手に解消して、気持ちをいつも前向きに整えることの方が、ずっと大事です。
子育て中にイライラしてしまう原因と、イライラ解消法についてまとめていきます。
ママたちのイライラの原因というのは、共通点が多いもの。
イライラしているのは、自分だけじゃないと思うだけでも、気持ちがラクになりますよ。
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目次
子育てでママみんながイライラすること
①子供が言うことを聞かない
出来れば、叱りたくないと思うけれど、
優しく言い聞かせても、「イヤ~!」ならまだいいけれど、そもそも聞いていない・・・!
なんとか、言い聞かせても、次の瞬間には忘れている!
結局、イライラが爆発して「いいかげんにしなさいっ!」これが、子育て家庭の標準ではないかと思います。
ママのいうことをちゃんと聞く子を見かけると、本当に羨ましくなるもの。
「ちゃんとゆっくり繰り返し言い聞かせれば、子どもだって理解できますよ」なんて、上から目線でアドヴァイスをされた時には、「理解出来る子と、出来ない子がいるんだよ!」と叫びたい!
子どもも、一人の人間ですから、感情があって当たり前。
まだ、自分の感情をコントロールすることが苦手だから、我儘をいうのが自然。
そう分かっていても、毎日毎日、言う事を聞かない子どもの相手をすると、ママもイライラしてしまいます。
大人相手なら、言う事を聞かなければ、無視したりして距離を置く事が出来ますが、ママvs子どもは、そうはいきません。
放置すれば、ネグレクト。
いくら言う事を聞かなくても、最低限、ご飯を食べさせて、お風呂に入れて、寝かせて・・・
誰か代わって欲しい!と思った事が無いママはいないのではないでしょうか?
②食事をまき散らかす
離乳食期には、せっかく作った離乳食を口に入れてくれなかったり、吐き出したりされる事も多いですよね。
幼児になっても、気に入らないと食べなかったり、ぐちゃぐちゃに掻きまわしたりする子は多いようです。
気に入らないと、食事をワザとこぼしたり、投げたりするツワモノも・・・
食事は毎日の事ですから、けっこう堪えます。
食事を溢さずに食べられるようになるのは、入学前後でしょうか?
溢さずに食べられるようになっても、好き嫌いや、食事マナーなど、食事中にイライラする場面は続きます。
楽しいはずの食事時間は、イライラの時間になってしまうのは、辛いですね。
③自分だけの時間が確保できない
子育て中は、ある程度行動に制約があることは覚悟していたけれど、
いざ子どもが生まれてると、想像以上に自分の時間が無いことに、気が付いたママも多いのではないでしょうか?
赤ちゃんの頃は、トイレに行くだけでも「ギャー!」。
少し大きくなれば、後追いで家事をするのも一苦労。
一人遊びが出来るようになっても、ちょっとゆっくりしていると、「ママ何しているの~?」
寝るときだって、夜中に起こされたり、寝相が悪くて熟睡できなかったり。
ママって、本当に気の休まる時間がありません!
たまには、子どもを預けてリフレッシュ!と思っても、急に熱を出したり・・・
自分の為だけの時間を確保できない辛さは、精神的にキツイものがありますね。
④子育ての責任感
子どもが健康か?危険な目に合わないか?学校の勉強についていけているか?友達との関係は?など、子育て中に心配になることは無限にあります。
取り返しがつかないことにならないようにと、責任感に押しつぶされそうになっているママも多いのではないでしょうか?
そうやって頑張って子育てしていても、子どもがトラブルを起こすと、「しつけが悪いんじゃない?」と責められるのはママ。
たとえ、一生懸命にしつけていることを、パパや祖父母が甘やかして台無しにしていたとしても・・・。
病気などの不調に気が付かなかった時も、何故か、「ママがしっかりしてください!」と言われます。
そうして、「子どものことに、全責任を持つのは、ママ」という刷り込みが過度なプレッシャーになっていくのです。
⑤実は大きなストレス、夫の存在
子育てについて、大変だと思う部分は男女で隔たりがあるようです。
その為に、時に夫の存在がストレスに感じられる事も・・・
どうも、男と言う生物は、家に帰るとやる気スイッチがOFFになってしまうものらしい。
家事に育児にと走り回っている妻が目に入らないのか、ソファーでゆったり寛ぐことが出来てしまう。
その神経が信じられない!と、喧嘩になる夫婦も多いでしょう。
それから、意外とイライラさせられるのが、自分は理解ある夫という勘違いです。
家事が溜まっている時に、「今日はしなくていいんじゃない?」という優しいつもりの発言。
いやいや、今日しなかったら明日困るじゃないの・・・。
外でだけ、イクメン気取りなのがイライラするという意見もよく聞かれます。
⑥両親・義両親との関係
子どもが生まれるまでは、適度な距離を保っていたのに、子どもを授かった途端に、そのバランスが崩れてしまうことは、ままあるようです。
会う回数が多くなり、今まで表面化していなかった価値観の違いが表面化して、イライラ!
干渉が酷くなり、プレッシャーをかけられて、イライラ!
義両親との関係だけでなく、両親との関係が崩れることも、意外と多いようです。
そうなると、罪悪感にも苦しめられます。
子育てママのイライラの原因は
①産後の女性ホルモン急増
産後はホルモンバランスが乱れて感情的になりやすい時期です。
特に、出産直後2週間は、非常に感情の浮き沈みが激しく、自分でも自覚するママが多いようです。これは「マタニティーブルーズ」と言われる状態で、ホルモンの急激な変化が原因です。
ただ、「マタニティーブルーズ」は、2週間前後で収まるのが普通で、その後のメンタル面の不調は、ホルモンのバランスよりも、環境が原因であることが多くなります。
産後ウツと呼ばれる状態まで、落ち込むことも珍しくありませんから、注意しましょう。
逆に言うと、産後2週間以降の不調は、時間の経過で改善させるのではなく、周囲のサポートなど環境を整える事で改善する必要があるということです。
おかしいな?と思ったら、医師に相談する、家族と生活環境について話し合うなど、早めに対処しましょう。
②金銭的問題
子どもが小さいうちは、思うように仕事が出来なかったりして、収入が下がる事も多いでしょう。
将来の学費の為の資金やマイホーム資金など、ある程度の貯蓄も必要です。
にもかかわらず、子育てにはお金がかかります。
子どもに関するお金というのは、節約しにくいこともあって、ますます家計を圧迫します。
子どもに我慢させるのは可哀相・・・という親心から、自分の為に使えるお金が無くなってしまう家庭も多いのではないでしょうか?
服や化粧品などが買えない、友達とランチに行くお金も節約しなければならないなど、我慢が重なると、ストレスですよね。
③肉体的疲労
子育て中のママは、とにかく忙しい!寝る時間が減り、食べる時間が減り、お風呂でゆっくりすることも減り、疲労が溜まりやすくなります。
その身体での重労働。
小さい時は、とにかく、抱っこ、抱っこ、抱っこ。
外出中に寝てしまった子どもを抱っこし、まとわるつく子どもを抱きながら家事をし、子どもが夜泣きすれば、また抱っこ・・・
そのうえ、終わることのない片付けと洗濯物。
肉体的疲労が溜まると、イライラも倍増します。
④高齢出産の増加
35歳以上の出産を高齢出産といいますが、最近では40歳以上の出産もそう珍しいことではなくなっていますね。
高齢出産の場合は、出産後に母乳を与えることで女性ホルモンが増えるため更年期が遅くきたり軽く済んだりすることもあるそうですが、更年期障害が無くなるわけではありません。
高齢出産をすると、子どもに手がかかる時期に、更年期による体調不良が重なるため、イライラや不安感が強く出る可能性があります。
子育てママのイライラ解消法~即効リフレッシュ編~
①子供を1日預けてみる
日本では、母子は常に一緒にいるべきという考え方が強く、仕事や入院などやむを得ない理由以外では、子どもを預ける事に否定的なひとは、まだまだ多いようです。
けれども、イライラの原因が子どもにあるなら、その原因から離れなければ、絶対に解決しません。
もし、イライラがコントロールできない状態にあるなら、子どもを預けてリフレッシュする時間を持つのが一番です。
夫に一日任せる、祖父母に預ける、一時保育や託児所を利用する、ベビーシッターを雇うなど方法は色々あります。
夫や祖父母に頼める状況になく、託児所などは金銭的に難しいなら、自治体が主催する一時保育付きの講座などもあります。
一日子育てを離れることが出来るのがベストですが、一時間でも“子育てを休憩”する時間をもつと随分違いますよ。
②美味しいものをたべる
美味しいものを食べて満腹になると、脳は“幸せ”を感じます。
食べるということは、ストレス発散になるのです。
イライラが募った時には、美味しいものを食べてリフレッシュしましょう。
贅沢なランチに行くことが出来るなら最高ですが、お取り寄せグルメを手に入れるとか、新作のコンビニスイーツを試してみるとか、方法は色々あります。
③外に出かける
医学的には、日光を浴びるだけでも、気持ちが上向きになることが分かっています。
しかも、外に出ると、家の中での閉塞感から解放され、リフレッシュできます。
子どもを連れての外出は、荷物の準備などがあって億劫ですが、イライラしている時こそ、外に出ましょう。
子育てママのイライラ解消法~じっくり解消編~
①夫と家庭について話す
気持ちのすれ違いがイライラの原因になっている場合がありますから、夫と家庭について話し合い、お互いの認識のズレを補正することは大事です。
例えば「子育ては一緒にしたい」とお互いの気持ちが一致しているように思えても、子育てとは何か?という部分ですれ違いがある場合があります。
ママは、食事や、トイレトレーニングや、寝かせつけなど日常の作業を子育てと思っているのに、パパは、休日にレジャーに連れていくことや、子どもが神学に困らないようにしっかり働くことを、自分の子育てだと思っているというケースは、多く見られます。
また、忙しくて子どもと関わる時間が取れないパパの場合、ママが「子どもに関心を持って欲しい」と訴えても、関わる時間がとれないと一蹴しがちです。時には、「実時間が無いから無理!仕事辞めろというのか!」と喧嘩になってしまうかもしれませんね。
実際に手を動かすことは出来なくても、「子どもの様子を毎日聞く」「子育てに関する悩みを共有する」だけでも、子育てに関心を持っているという姿勢は示せます。
②公民館や図書館の催しを利用する
学校や幼稚園、保育園での交流もいいけれど、いつも同じ顔触れでは、余計に閉塞感を感じてしまう事もありますね。
そんな時は、公民館や、図書館、育児支援センターなどに出かけてみるのもお勧めです。
公共の施設での催しは、無料や格安で楽しめるイベント、子育てに関する講座など、意外に充実しているものです。
意識して、いつもと違う行動をとってみると、気晴らしになりますよ。
③「なんとかなる」精神で子育てする
まわりと比べて焦ったり、育児書を読み過ぎて自分を追い込んだり、親族からのプレッシャーにストレスを感じたり、将来への不安に押しつぶされそうになったり・・・
子育て中には、不安に思う事が多すぎます。
不安を感じた時には、まずは深呼吸。
本当に切羽詰まった心配事以外は、「なんとかなる」と自分に言い聞かせる事も大切です。
周囲の子と比べて、自分の子が遅れていたり、違っていたとしても、「なんとかなる」ものです。
まとめ
子育て中のママのイライラの原因と解消法についてでした。
ママのイライラの原因は、「子ども」そのものだけでなく、「オーバーワーク」による体調不良、夫や親族など「周囲とのズレ」など、様々な要因がありました。
「子ども」は、少しずつ成長しますから、「オーバーワーク」も徐々に解消されるでしょう。
「周囲とのズレ」は、早いうちに補正すると、子育てがラクになりますし、子育て後の生活も豊かになります。
イライラが重なって辛い時こそ、意識して周囲とのコミュニケーションを見直してみてはいかがでしょうか?
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