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種類別!紅茶の美味しい淹れ方

紅茶の美味しい淹れ方は意外と知られていないことも多いのではないでしょうか。紅茶を美味しく淹れるためには、ポイントがあると言われています。それらを知ってもっと美味しく紅茶を楽しんでみませんか。

紅茶は、元々は中国からイギリスに伝わったもので古い歴史を持っています。最初は薬として用いられ、飲み物として大衆に広まったのは6世紀以降と言われています。イギリスには18世紀に伝えられ、貴族社会で人気の飲み物となりました。

そんなとても長い歴史のある紅茶ですが、本場イギリスで飲まれている紅茶は、今もやはりとても美味しい紅茶だと言われています。どのようにしたら美味しく淹れられるかについてあらためて本場イギリスから学んでみたいと思います。私たちも本場に近い紅茶の味わいをもっと楽しんでみませんか。

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紅茶を淹れる際の最重要ポイント3つ

紅茶を淹れる際に大事にしなければいけない3つの最重要ポイントがあるのを知っていますか。紅茶を味わう時にこれらを大切にすることで美味しさを感じることができます。

1. 紅茶の色
紅茶を飲む際は、紅茶の色を大事にすることが重要です。紅茶を淹れた時に美しい色になることを目指すようにしましょう。紅茶が紅色といった色になるのは、紅茶ポリフェノールの「タンニン」や「紅茶フラボノイド」などによるものです。

紅茶のポリフェノールには、活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用があると言われ、老化防止や生活習慣病の予防にもいいとされます。

「紅茶フラボノイド」は、紅茶の色を決定付けますが、主に「テアフラビン」と「テアルビジン」が代表的な成分です。これらが多いと紅茶の紅色の鮮やかな色が出ます。こうした成分的なものを多く含んでいることで濃い紅茶の色となります。

2. 紅茶の香り
紅茶の香りはテルペン類と言われるものからなっています。主に「リナロール」や「ゲラニオール」などがあり、アルコール類などの多くの成分も影響しています。
紅茶の香りは大切にされ、まず香りを味わって飲むようにすると言われています。

3. 紅茶の味
紅茶の「色」や「味」は大切にしなければならないものですが、紅茶の「色」と「味」はポットで決まるとまで言われています。美味しい紅茶を淹れるためには、紅茶の抽出時間が大切でポットで茶葉がどう動いているのかといったことも大きく関わってきます。そういった意味で美味しい紅茶を淹れるにはポットの形や素材も関係してきます。

ゴールデンルールについて

イギリスでは、紅茶を淹れる際のゴールデンルールといわれるルールがあります。これを守って淹れることで紅茶の色、香り、味も美味しくなります。

イギリスでゴールデンルールと呼ばれるものには、
1.良質の茶葉を使いましょう
2:ティーポットを温めましょう
3:茶葉の分量をはかりポットのためのもう一杯をいれましょう
4:新鮮な沸騰しているお湯を使いましょう
5:茶葉を蒸らす時間を待ちましょう

これら5つのルールをイギリスでは大事にしています。永年愛好されている紅茶にはきちんとした淹れ方のルールが伝えられています。

汲みたての水を使う

ゴールデンルールにあるように、美味しい紅茶のためには汲みたての水を使うことも重要視されます。ヤカンを使って水道から汲みたての水を使うのがベストです。汲まれたすぐの空気をたくさん含んだ水で沸かすことが大切です。このことで紅茶の渋みがあまりなくなり甘くなるのでおすすめです。

直接水道水を使う理由は、一度沸かしたり、長時間電気ケトルなどに入れたままのお湯は、水の中の酸素が減っているためです。また、ペットボトルの水を使う場合には、ボトルをよく振ってたくさんの空気を含ませて使うことがおすすめとされています。

鉄製のポットは避ける

紅茶の美しい色を味わうために、銀製のポットを使わないルールもあります。銀製のポットが紅茶のタンニンと反応して紅茶の色が悪くなると言われ、磁器のボーンチャイナ製のポットが人気です。

紅茶を淹れるポットによって色合いが変わるというのは知らなかったことですね。その他にもポットの選び方があり、できるだけ形が丸いもの、保温性の高いポットがおすすめです。

保温性については熱いお湯の温度を保つことで対流が起きて、茶葉がジャンピングしやすくなります。水温が下がると茶葉がジャンピングしづらくなります。ジャンピングさせることが美味しい紅茶には大切なことです。

カップにもこだわる

紅茶のカップというとどんなカップを選ばれる方が多いでしょうか。飲み口が薄くて香りが広がりやすい広口のものがおすすめです。紅茶の香りをしっかり味わうためにはカップへのこだわりも大切です。

また、カップの内側が真っ白なものも紅茶の色を楽しむといった点でおすすめです。こだわりの紅茶カップ選びもいかがでしょうか。

いろいろな紅茶の淹れ方

淹れ方についてのゴールデンルールを学びましたが、紅茶もいろいろな紅茶があり、それぞれに淹れ方も変わってきます。種類別の美味しい紅茶の淹れ方を習得してみませんか。

リーフティー(ホット)の淹れ方

まず、茶葉で淹れるリーフティーの淹れ方ですが、茶葉がジャンピングさせることがとても重要です。
リーフティーを淹れるポイントをご紹介します。

・お湯の温度は熱湯で
お湯は沸騰する直前の95度位がいいとも言われています。熱湯を勢いよくポットに注ぐことがリーフティーを美味しく淹れる最初のポイントです。緑茶などよりも高い温度で淹れるのがいいとされています。

ヤカンで沸かしていると95度位になると、ポコポコといって沸騰しかけます。ヤカンの中で大きな泡ができますのでそういう状態がベストになります。

・茶葉をジャンピングさせる
熱湯を勢いよく注ぐことによってポットの中で茶葉がジャンピングします。このジャンピングによって茶葉の味や香りがよく出ると言われます。味の甘みも出るようになります。

・3~4分間蒸らす

熱湯を注いだあとは3~4分間蒸らしましょう。蒸らす時間は、茶葉の大きさによっても異なり、細かな茶葉は2分半から3分、大きな茶葉は3分から4分が目安です。この時もしっかりタイマーを使って測るのがコツです。

蒸らす時に使うメジャーカップとティーポットは 予め熱湯で温めておくことも必要です。ティーポットで蒸らす際には、ティーコジーやティーマットを使って保温することでさらにおいしい紅茶になります。温度を下げないことが重要なポイントです。

その他の紅茶の淹れ方

紅茶の飲み方によって種類もストレートティー、チャイなどのスパイスティー、アイスティー、ミルクティー、ティーバックを使ったティーなど様々なものがあります。

スパイスティーはどんなスパイスを入れるかは好みで、チャイにはジンジャー・シナモン・カルダモンなどが入れられます。茶葉は、渋味が少ないアッサムなどで、リーフよりもブロークンと呼ばれる短い茶葉を選ぶと煮出す際の抽出時間が短くてすみます。

チャイの淹れ方
1. ホーローなどのミルクパンなどの片手鍋に汲みたての水140mlを入れ沸騰
2. 熱湯の中にシナモンスティックを適量入れて香りを出します。(粉状のシナモンの場合は、牛乳の沸騰時に入れます)
3. その後、茶葉を入れて1~2分ほど煮出します。
4. 鍋の縁に小さな泡が立って煮立ってきたら、牛乳を加えて強火にして再度沸騰
5. 弱火にしてかき混ぜ、濃い茶色になってきたら火を止めます。砂糖を入れるとよりコクが出たチャイになります。
6. 茶こしでスパイス・茶葉をこしてカップに入れて出来上がりです。スティック状のスパイスは早めに取り除いても大丈夫です。
シナモンを入れるタイミング、牛乳の入れ方や沸騰させることなどのポイントをつかみましょう。

アイスティーの淹れ方

アイスティーは、濃い目に淹れるのがコツです。通常2倍ほどの茶葉を入れます。薄いのがお好みの方はそれほど多くしなくても大丈夫です。

1. 濃い目の紅茶を淹れます。
2. 氷をたっぷり入れたグラスに紅茶を注ぎ、一気に冷やします。

注意する点としては、冷たくなることで紅茶の成分によってアイスティーが濁ってしまいますので、できるだけタンニンが少ない紅茶を選ぶのもいいでしょう。

ロイヤルミルクティーの淹れ方

ロイヤルミルクティーとは、鍋で牛乳も一緒に沸かすミルクティーです。美味しい淹れ方を試してみませんか。

1. 手鍋で水を沸騰させ、茶葉を入れて火を止めます。煮出しますので抽出時間が短くなるような細かい茶葉を選ぶのもいいでしょう。
2. 蓋をして2~3分蒸らした後に牛乳を混ぜ入れて、全体が温まるように弱火にかけます。お湯と牛乳の量は同じくらいにします。
3. 沸騰直前に止めて、茶こしでこして完了です。砂糖を入れることでコクが出ます。

ミルクティーを淹れる場合もコーヒー用のクリームではなく、牛乳を使うのがイギリス流の美味しいミルクティーの楽しみ方です。

ティーバックを使った淹れ方

ティーバックでも豊富な香りとコクを出して美味しい紅茶を楽しむための方法をご紹介します。

1. 温めたカップに沸騰したての熱湯を注いだ後ティーバッグを投入します。
2. 受け皿などでカップにフタをして香りが漏れないようにして1分程度短めに蒸らします。
3. 軽く数回振って取り出します。ティーバッグを強く振ったり、スプーンで押して淹れると渋みがきつくなりますので注意をしましょう。

ティーバッグの場合は、蒸らしが短いのも特徴です。渋みがきつくない美味しい紅茶を淹れてみませんか。

おすすめ茶葉5選!

茶葉の種類とブレンドやグレードによって紅茶は様々な種類がありますが、その中でおすすめの茶葉を5選ご紹介します。

ストレートティーにおすすめのダージリンやミルクティーにおすすめのアッサムといった茶葉は人気です。フレーバーティーの「アールグレイ」も爽やかな香りとともに紅茶が楽しめます。また、「オレンジペコ」や「イングリッシュブレックファースト」はブレンドティーで人気の高いものです。

ストレートティーが美味しい「オレンジペコ」もおすすめで、朝食に向いている「イングリッシュブレックファースト」はミルクティーで楽しむのもいいでしょう。それぞれの特徴と美味しい淹れ方、楽しみ方も学んでみませんか。

ダージリン

「ダージリン」は北東インドのヒマラヤ山麓が産地で標高が高い所で採れます。香り高くすっきりとした味わいで、紅茶の王様とも言われています。生産量も少なく希少価値の紅茶です。色は、ハニーイエローなどになり、紅くならないのも特徴でストレートティー向きです。

春摘みのファーストフラッシュの場合は、爽やかな香りを楽しみます。軽い味のため抽出時間を長めにするのもいい方法です。
繊細な渋みもある「ダージリン」は、特に秋摘みですと渋みがチャイにおすすめです。

アッサム

インド紅茶の「アッサム」は、深いコクで、ミルクティーと相性が良い紅茶です。甘い香りも魅力的なのでストレートティーでも楽しめます。まずはストレートティーで味わい、次にミルクティーで味わうのもいいでしょう。

大きなリーフティーの場合は2~3分蒸らし、ミルクティーにした場合はさらに1~2分多めに蒸らしコクを出します。香りと上品なコク、茶葉の美しさが魅力ですので味わってみませんか。

アールグレイ

「アールグレイ」は、フレーバーティーです。柑橘系の植物ベルガモットの精油で香り付けされています。熱いお湯で淹れると強めの香りがします。茶葉は小さいものが多く、蒸らす時間は2~4分とお好み次第です。水出しで淹れた「アールグレイ」もが爽やかな香りが際立つと言われて人気です。

オレンジペコ

豊かな香りのセイロン茶をブレンドして「オレンジペコ」として販売されていますが、「オレンジペコ」は、茶葉の形状によって分けられた紅茶のグレードのことを言います。大きい茶葉で、「オレンジペコ」はストレートティーで楽しむのがおすすめです。

「ブロークンオレンジペコ」といった細かく切られた茶葉のものは、ミルクティーやレモンティーに向いています。ミルク・インファーストでミルクを先に入れて紅茶を注いで飲むのもミルクの香りが美味しく感じます。

イングリッシュブレックファースト

ブレンドティーの「イングリッシュブレックファースト」は、朝食に向いた紅茶です。かなり濃い目で渋めが強いのが特徴です。濃い紅色をしていて濃い目に入れてミルクティーで飲むのがおすすめです。

まとめ

いかがでしょうか。美味しい紅茶の淹れ方を飲み方別にご紹介し、茶葉別にもご紹介しました。茶葉の特徴や大きさ、リーフティーか細かく切られたブロークンティーかによっても淹れ方が変わってきます。

濃い紅茶が好きな方は長めに抽出するといいでしょう。ただ嫌な渋みが出ないようにゴールデンルールに従って空気が多く入った汲みたての水を使って熱湯にし、ジャンピングさせるようにして淹れます。

意外と知らない紅茶の美味しい淹れ方です。コツを知ってそれぞれの茶葉の一番美味しい味わい方をしましょう。種類別の淹れ方を習得して紅茶の味が変わってくることでとても嬉しくなってくるのではないでしょうか。

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