「親とうまくいかない」「親が嫌い」そう感じている人、いませんか?小さいころはわからなくても、成長するにつれて、そう感じるようになってくることもあります。愛情をかけて育ててきた我が子に、そんなこと思われたら、親としては悲しいですが、子ども自身も、親に対してそう思ってしまっていることに悩んでいるはずです。
子どもが「親とうまくいかない」そう思ってしまうのは何故なのでしょうか?
今回は子どもが「親とうまくいかない」と感じる場合の心理を探ってみようと思います。そして、良い関係を続けていくためには、どうしたら良いのか考えていきましょう。親子関係を見直すきっかけになったら・・・と思います。
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目次
「親とうまくいかない」と思う原因は?
思春期に親を「うざいなぁ」とか思ってしまうの誰でも通る道で、それとは違って大人になった時に、親とうまくいかないと感じてしまっている人は少なくはないようです。なんで、自分がそんなことを思ってしまうのか、わからない人も多いでしょう。
では、子どもが「親とうまくいかない」と感じてしまう原因を見ていきましょう。親とうまくいってないと思っている人は自分の気持ちと向き合ってみて下さいね。そして、親の立場である人は子どもとの関係を考えてみて下さい。
自己肯定感が低い
親との関係がうまくいかないという子どもは自己肯定感が低い場合があります。虐待とまではいかなくても親に自分を否定するような言葉をかけられたことはありませんか?
・こんなこともできないの?
・〇〇ができないなんてダメな子!
・恥ずかしい
上のような、自分を否定する言葉をしょっちゅうかけられたりしていると、子どもの自己肯定感はどんどん低くなっていってしまいます。そうなると子どもは自分に自信が持てず、なにをやってもダメなんだと思ってしまいます。もちろん多くの親は、そんなことを言っても、子どものことは愛しているのですが・・・。
子どもにしてみたら、わからないかもしれませんよね。
兄弟姉妹で差別されている
兄弟姉妹がいる場合に、親としては平等に接しているつもりでも少なからず兄弟姉妹で接し方が違うなんてことがある場合があります。
あからさまに妹ばかりかわいがるとか、お兄ちゃんばかり贔屓するとかの物だけじゃなくて、親自身も深く考えずに「お姉ちゃんは勉強ができるのに」「弟は運動神経が良いのに」と言ってしまったり、ついつい兄弟姉妹で比べてしまう発言をしてしまうと「なんで僕(私)ばかり悪く言われるの?」とコンプレックスになってしまう事があります。
そんなことが、キッカケで親子関係がうまくいかなくなることもあります。
親が度を越した過保護
親が過保護すぎる場合に子どもは親を疎ましく思ってしまう事があります。だからと言って、過保護がいけない事ではないのです。子どもを思って必要な保護や指導をすることは大切です。ただ、問題なのは、いつまでも子ども扱いしてしまう事です。
親にとっては子どもはいつまでたっても子どもで、ついつい子ども扱いをしてしまう事があるでしょう。しかし、これが度を過ぎてしまうと、子どもにとっては負担になってしまいます。親離れ子離れと言う言葉がありますが、子どもが疎ましいと思ってしまう親は子離れができていないことが多いです。
親の過干渉が原因
「親とうまくいかない」そう思ってしまう原因に親からの過度な干渉もあります。これも子離れできない親のタイプですね。過干渉の親は、子どもが大人になっても干渉を続けます。進学先や就職先、果ては結婚や子育てにも干渉してきます。「親は絶対に正しい」その考えを、いつまでも子どもに押し付けてしまうのです。
そして、問題なのが過干渉の親は自覚がないことが多い事です。親としては「子どものために!」と思ってやっているからです。これは親が「この子は自分がいなきゃダメなんだ」と思い込みたいから起きる行動で、子どもにとって良い影響を与えるとは思えませんよね。
結婚・子育てがキッカケで
子ども自身が、結婚したり子育てをしたりすることがきっかけで、両親の関係や子どもへの気持ちに気が付くことがありますよね。もちろん、親からの愛情を再確認することもあるせしょう。しかし、昔を思い出して「もっと〇〇してほしかった」「親が仕事ばかりで寂しかった」なんて思ったり・・・。
そんな思いがきっかけで「親とうまくいってなかった」と認識することがあります。
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親子関係を良くするために親が気を付けることは?
子どもに「うまくいかない」と思われないために、親としてはどういう行動をとったら良いのでしょうか?子どもが小さい時から気を付けていくことと、もし「うまくいっていない」そんな時のヒントにしてみて下さい。
子どもとの信頼関係を築いていく
まずは、子どもが小さいころから子どもとの信頼関係をしっかり築くことが大切です。
赤ちゃんの頃、泣いたらママやパパがあやしてくれ、いつも自分を見ていてくれる・・・そんな安心感から始まって、幼いころは、できる限り子どもの要求に答えてあげることを続けていると、子どもの中で「あぁ。自分は必要な人間なんだ」と、自身を持つことができます。これが自己肯定感ですね。
もちろん、子どもが成長してきたら、しつけや我慢を覚えさせることも大切ですが、幼いうちは親子の信頼関係の土台を作るときです。この土台がしっかりしていれば、その後の関係が少し崩れかけても修復しやすくなります。
子どもの人格を認める
子どもには子どもの考え、気持ちがあります。子どもの人生も親のためではなく子ども自身の物だと認めることが大切です。
子どもは親の所有物ではないので、親の考えを無理に押し付けたり必要以上に干渉することは、子どもの人格を否定することになってしまいます。子どもは成長してくると、だんだん自立をしようと親の手を離れていきます。その時が来たときは、心配もあるかもしれませんが、親は黙って見守ると言う姿勢で子どもに接しましょう。
特に子どもが成人した後は、子どもは子ども、親は親の人生を楽しむのが、良い関係を保つ秘訣と言えます。
「親とうまくいかない」そんな時は?
それでは、自分自身が親とうまくいかないと感じているときは、どうしたら良いのでしょうか?
もし、どうしても無理だと思うときは、関係を断ってしまうと言う方法もあります。しかし、少しでも関係を修復したいと思う気持ちがあったら・・・?
自分の気持ちを認める
親に育ててもらったのに、「親とうまくいかない」「親が好きじゃない」そんな気持ちを抱いている自分。苦しいですよね。
「親が好きじゃない」その気持ちを否定し続けるのは自分を責めてしまっているような気持ちになってしまい、余計に気持ちがこじれてしまいます。なので、親への感謝しなければと言う気持ちをいったん捨てて、自分の気持ちを認めて受け止めてあげて下さい。
真実を確かめる
親に言われた、自分を否定する言葉が心に残っている場合、その辛い部分だけが抜き出されて記憶されていることが良くあります。また、あまり愛情をかけてもらってなかったと感じていても、実際はそんなことなかったと言うこともあるかもしれません。
勇気は要りますが、思い切って親に、どう思っているか聞いてみると、今まで悩んでいたことがスッキリすることがあるかもしれません。
少し距離を置いてみる
自立できるようになったら、親元を離れて暮らしてみるのも良い方法です。親とうまくいかないと思っているなら、正直、顔を見るのも辛いですよね。なので、敢えて県外など、距離を置いてみましょう。離れてみることで、考え方も変わるかもしれませんし、その方が良い関係を築いていけることもあります。
もしかしたら、親が子離れできない過干渉の親だったら、反対されるかもしれません。しかし、なんとか踏ん張って下さい。自分から親の元を離れて自立すると言う意志をしっかり持ってくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「親とうまくいかない」親としては悲しいですが、そう思っている子どもも辛いと言う事ですね。親子の関係を良くしていくには小さいころからの積み重ねが大切なのです。親は子どものことを信じて、接していきましょう。
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