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サイクロン掃除機のメリット・デメリット

掃除機パックのいらないタイプの掃除機のサイクロン掃除機。1990年にダイソンが第一号を発売してから他メーカーでもどんどん研究開発が進んで、現在では国内大手家電メーカーのほとんどがサイクロン掃除機を販売するようになりました。

ですが、いまだ紙パック掃除機も根強い人気があり国内でその人気は二分されています。掃除機を選ぶにあたって紙パック式にするか?サイクロン式にするか?決める際にそれぞれのメリット・デメリットについてご説明していきます。

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集塵方法の違いって?

ゴミを集める集塵方法は大きく分けて2つあってそれが紙パック方式と、サイクロン式になります。紙パック式は吸ったほこりを掃除機本体内部に設置された紙パックに集めるタイプ。

サイクロン式は、吸い込んだ空気を竜巻のように回転させながらゴミと空気を遠心分離してゴミを専用のダストカップに、空気はフィルターを通ってから外に排気される仕組みです。竜巻のように旋回させることから「サイクロン」という名前がつきました。ですが現在では紙パックを使わずダストカップにゴミを集めるものすべてをサイクロン方式と分類しているところがほとんどです

紙パック式とサイクロン式どっちがいいの?

紙パック式にするか、サイクロン式にするか掃除機を選ぶうえで、まず1番最初に検討する部分になります。ほとんどのメーカーがどちらの方法の掃除機を発売していますが、発売している商品の量はだいたい紙パック式が4割の、サイクロン式が6割程度となっているそうです。(シャープは2016年現在サイクロン式のみの発売)

カタログ上はサイクロンの方が少し優勢ですが、実際に家電量販店で売れている量は5対5のほぼ同率だそうです。紙パック式かサイクロン式かはそれぞれに一長一短があるため、どちらにするかは個人の好みの問題になってきます。

サイクロン式のメリット・デメリット

まずは発売量の多いサイクロン式のメリットとデメリットからご紹介していきたいと思います。サイクロン式は普通の掃除機だけではなく、コードレスタイプの掃除機やハンディクリーナーなどで多く採用されている方法です。

サイクロン式のメリット

■吸引力の持続率が高い

紙パック式はどうしてもゴミがたまることによって、空気の通り道がふさがってしまうために吸引力が落ちてしまいます。ですがサイクロン式はゴミと空気を分離させそれぞれ通り道が違うため、ゴミがたまることによって吸引力が落ちることがありません。

■紙パックが不要なためランニングコストがかからない

紙パック掃除機と違ってダストカップを採用しているために、紙パックのように定期的に消耗品を交換する必要がありません。ダストカップは丸ごとお掃除できるタイプのものが多く、これなら交換の必要もなく半永久的使用し続けることができるため、数カ月に一度定期的に交換する必要のある紙パックに比べるとかなり経済的になります。

■掃除するたびゴミを捨てられる

ゴミが外から見えているためにこまめにゴミを捨てる気になりますし、ダストカップが消耗品ではないため何度すてても経済的な負担はありません。こまめに捨てることによってより綺麗な状態で掃除機を使うことができます。

■排気が比較的綺麗

吸い込んだゴミと空気が分離するために、外に出てくる排気が吸い込んだゴミを通過することがないため排気が比較的綺麗なのもサイクロン式の大きな特徴です。特にどうしても排気口と目線の高さが重なる赤ちゃんがいる家庭では掃除機の排気は気になるところですよね。サイクロン式だと赤ちゃんがいても使いやすいクリーンな掃除機も発売されています。

サイクロン式のデメリット

■ゴミを捨てる時にホコリが舞いがち

サイクロン式はゴミを捨てる際にゴミカップを直接ゴミ箱にひっくり返すのですが、その際にどうしても空中にホコリがまってしまいがちです。ほとんどのサイクロン式で起こる問題だったため、最近ではこの問題を解決できるようホコリが舞いにくいダストカップの研究がすすめられ、新しいタイプのダストカップがついた商品も発売されています。

■ダストカップやフィルターの掃除が必要

紙パックと違って消費されることはありませんが、捨てるだけでは取り切れないゴミやホコリがフィルターやダストカップにたまってしまうため、定期的な掃除が必要となってきます。ほとんどの掃除機に専用のお掃除ブラシなどがついていますが、細かいゴミを取り除くのは少し手間になります。ですが、ここを綺麗にしておかないとせっかくのサイクロン掃除機の吸引力や、クリーンな排気もだいなしになってしまいます。

■本体価格が高い

紙パック式に比べると掃除機の本体価格がどうしても高くなってしまいます。各メーカーの最上級モデルもそのほとんどがサイクロンクリーナーになっています。掃除機は1つ購入すれば壊れるまで比較的長く使うものなので値段にとらわれず購入したいところではありますが、本体価格は重要ですよね。

紙パック式のメリット・デメリットもご紹介

紙パック式のメリット・デメリットも一緒にご紹介していきたいと思います。新しいタイプのものが発売されると、古いタイプのものはなくなっていくことが多いのですが、紙パック式の人気が続いているのにはサイクロンとはまた違うメリットの多さにあります。

メリット

■密閉性が高いため吸引力自体は高い

カタログなどに記載されている吸引力は紙パック掃除機のほうが強い機種が多くなっています。とくに大きなゴミを吸い取るには紙パック式の方がいいと言われています。

■ゴミに触れることなく捨てられるため簡単で衛生的

ゴミを捨てるときに紙パック式の場合は紙パックを捨てるだけですむために、直接ゴミに触れることがないため衛生的に捨てることができます。ゴミがすべて紙パック内部に溜まっているため捨てる時に周囲にホコリも舞い上がりにくくなっています。

■フィルターなどのメンテナンスが不要

紙パックがゴミを全部集めてくれていて、それを交換するためにそれ以外の本体のこまめなメンテナンスが必要ありません。ヘッドブラシなどの掃除は必要となってきますがサイクロンのような集塵部分の掃除が不要になります。

■本体価格が安い

サイクロン式に比べると比較的掃除機本体の価格が安いタイプのものが多くなっています。1人暮らしや2階用などちょっとしたときようの掃除機だとあまり高価な掃除機を買うのには抵抗がありますよね。そんなときは紙パック式だと比較的安価で購入することができます。

デメリット

■紙パックのゴミがたまるほど吸引力が落ちる

吸引力が高いとメリットで紹介しましたが、それは紙パックにゴミがあまり溜まっていない間の話になります。紙パック式はどうしてもその性能上紙パックにゴミがたまればたまるほど吸引力が落ちて行ってしまいます。新しい紙パックにすればまたもとの吸引力を取り戻すことができますが、交換したてと、交換前とでは吸引力に大きな差がでます。

■排気のにおいが気になりやすい

紙パック式では集めたゴミの上を空気が通過していって外に排気されます。そのためどうしても排気される空気の不衛生さや臭いが気になってしまいます。窓をあけて掃除すれば解決されますが、小さなお子さんがいる家庭などでは、アレルギー問題などからも排気の状態は気になる方が多くなっています。

■紙パックのランニングコストがかかる

紙パックはゴミの量やメーカーによって変わってきますが1~2ヶ月に一度の交換が必要となってくるため、どうしてもえランニングコストがかかりがちです。最近では各社共通の掃除機パックも多く発売されていますが、それでも消耗品であるためコストがかかってしまいます。

まとめ

サイクロン掃除機のメリット・デメリットと一緒に紙パック掃除機のメリット・デメリットもご紹介しましたが、それぞれのメリット・デメリットは似通ったところがありますよね。どちらも一長一短あるため、どちらのタイプもおすすめです。

各家庭環境にあわせたお気に入りの掃除機を見つけるきっかけにしてくださいね。

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